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グルメ雑誌の価値とは……『情熱大陸』dancyu編集長特集からみる、雑誌VSネット記事の構図

6/30(金) 17:07配信

トレンドニュース(GYAO)

日曜夜11時よりTBS系列(MBS制作)にて放送されている『情熱大陸』。
1998年の開始以来、放送回数が900回を超える言わずと知れた人気番組で、毎回スポーツ、音楽、学術など第一線で活躍する個人やチームなどにスポットを当て、その人物の魅力、素顔に迫っている。

【無料配信】食雑誌「dancyu」新編集長・植野広生氏が出演 「情熱大陸」配信中>>

芸能人やプロスポーツ選手などのいわゆる“有名人”のみならず、海洋生物学者(6月18日放送)や洞窟探検家(6月11日放送)など、一般の方にはなじみのない特定の分野で活躍する方にもスポットを当てるのがこの番組の特徴だ。6月25日の放送では、食雑誌「dancyu」の新編集長に就任した植野広生(うえの こうせい)氏が主役であった。

「dancyu」は “男子厨房に入ろう”から取ったユニークな名前の創刊27年目のグルメ雑誌。食をテーマにこだわりを持って追求する情報誌として、一般読者だけでなく料理人たちからも絶大な支持を得ており、出版不況の逆風の中、1号あたりの平均部数は2012年の約98,000部から2017年では約113,000部と14%も伸ばしている。(出典:日本雑誌協会マガジンデータ)

■メディアとしての「雑誌」の価値

雑誌は、新聞、ラジオ、テレビと並んでマスコミュニケーションメディア主要4媒体の1つだ。これらは長きに渡って主要な広告媒体として機能してきたが、最近ではインターネットの台頭に伴いその優位性にかげりが見え始めている。
特に雑誌については、広告費は2006年にインターネットに逆転されてから毎年減少傾向で、右肩上がりのインターネットに2016年では約6倍もの差をつけられている(出典:電通「日本の広告費」)。無料で手軽に情報を手に入れられるインターネット全盛の時代に、雑誌は明確な差別化を図らなければ生き抜いていけない。

植野氏は番組の中で「dancyuの信頼性やブランドを高めていって、“食のことはdancyuを見ればいいよね”と言ってもらえるようにならないと、デジタルに圧倒的に勝つことはできない」と述べている。では信頼性やブランド、ネットと差別化された価値とは、具体的にどのようなものだろうか。

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