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フェリペ・マッサの独占コラム:「勝つ可能性もあったレース。すごく残念だ…」/アゼルバイジャンGP

6/30(金) 12:48配信

motorsport.com 日本版

 波乱に満ちた第8戦アゼルバイジャンGPを生き残り、赤旗中断時にはルイス・ハミルトン(メルセデス)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に次ぐ3番手につけていたウイリアムズのフェリペ・マッサ。しかし彼のマシンは、その時すでにリヤサスペンションのダンパーに異常をきたしており、最終的にリタイアとなった。

【写真】初表彰台獲得のストロール、リカルドのブーツでお祝いのシャンパンを飲み、渋い顔

 ベッテルはペナルティ、ハミルトンはトラブルで後退しただけに、優勝の可能性もあったレースを彼はmotorsport.comの独占コラムで振り返った。

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 ある時点では、今回のアゼルバイジャンGPは僕のキャリアの中で最も記憶に残るレースのひとつになる、と思っていた。

 だけどそうはならず、結果として僕の名前がリタイアリストに載ったに過ぎなかった。素晴らしい結果を掴むチャンスもあったレースで、ノーポイントという結果と多くの悲しみが残った。

 フリー走行と予選を通して、僕のウイリアムズ・マルティニ・レーシングのマシンのペースについて、非常に良い感触を持っていた。僕は予選で簡単にQ3に進めると確信していたし、結果もその通りになった。

 その時点では、僕が最終的にレースに勝つことができるようなポジションに立てるとは思っていなかった。その希望は、赤旗でマシンを止めている間だけのモノだったけど。

 スタートしてから数周走った後、ポイント獲得以上の結果を望めることに気づいた。僕は2台のフォースインディアと、キミ・ライコネン(フェラーリ)を簡単にパスすることができ、レースの中断時にはルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルの後ろ、3番手につけていた。

 もちろん、その時は彼らが予期せぬ問題に直面するとは思っていなかった。レースが始まれば、彼らが遠くに消えていくだろうと確信していたんだ。だけど、表彰台獲得が考えられる時点で、すでに本当にハッピーだった。

 しかし、走行が再開されてトラックに戻った時、すぐにマシンの何かがうまく機能していないことに気づいた。それが修正できるものであることを願ったけれど、すぐにそれが末期的なメカニカルトラブルであることを、僕は悟ったんだ。

 一旦ピットに入ると、問題が何なのかを僕たちは知ることができた。ショック・アブソーバーだったんだ。

 僕のレースはかなりの失望で幕を閉じた。だけど、僕は残りのラップをチームとガレージで見守った。僕のチームメイト、ランス・ストロールのF1初表彰台を祝うために。

 言うまでもなく僕自身が表彰台にいたいと思っていたけど、最終的にはチーム全体とランスのことで喜んでいる。

 ランスがカナダで初めてポイントを獲得したことで、彼の自信が高まった。彼が僕のセットアップを使用することを決め、それに自分のドライビングスタイルを適応させたことを嬉しく思う。

 彼は初日から僕のセッティングを使い始め、ミスをせずに、非常にうまく適応する能力を示した。

 今シーズン最初の数戦はランスにとって厳しいものだったが、モントリオールとバクーを終えた今は違った方向に向かい始めている。僕はそれが本当に嬉しい。

 バクーのレースで起こったインシデントや、セバスチャンとルイスに起こったことはF1に多くの議論を残した。僕はテレビでそれを見ていた。セバスチャンにとってはルイスが想像以上に遅く、予期せぬところがあったのかもしれないが、彼のリアクションにはかなり驚かされた。

 今、僕たちはオーストリアGPの準備を熱心に取り組んでいる。レッドブルリンクは、ウイリアムズがいつも調子が良いトラックだ。

 マシンにもいくつかアップデートがあるはずだ。表彰台の近くでポジションを争えるようなペースがあることを願っている。ここ2レースで失ったものの埋め合わせをしたいんだ。モントリオールやバクーでは、非常に力強い僕たちのパフォーマンスに見合う結果を得られなかったからね。

Felipe Massa