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ヤマハのビニャーレス、新シャシーのポテンシャルを認めながらも「僕のライディングスタイルには合っていないかも」/MotoGP

6/30(金) 17:16配信

motorsport.com 日本版

 マーベリック・ビニャーレスは、ヤマハが導入した新シャシーが改善を果たしていることは認めつつも、自身のライディングスタイルに合っていないと語った。

【スパイショット】ガレージで組み上げられるバレンティーノ・ロッシのバイク。これがヤマハの新シャシー?(オランダGP)

 4回のテスト全てで総合トップタイムをマークするなど、プレシーズンを”支配”した状態でシーズンに臨んだビニャーレスは、開幕戦カタールGPと第2戦アルゼンチンGPで連勝した。しかしそれ以降、第5戦フランスGPではシーズン3勝目をマークしたものの、第3戦アメリカズGPと第8戦オランダGPのレースで転倒を喫するなど、好不調の差が激しいシーズンを送っている。

 オランダでの転倒は、雨の予選で11番手に沈んだところから、決勝で5番手まで追い上げていた時に起きた。このリタイアにより、開幕から守っていたポイントリーダーの座から陥落し、現在のランキング首位、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)から4ポイント差のランキング2位となっている。

 ビニャーレスと彼のチームメイトであるバレンティーノ・ロッシは、カタルニアGP後にバルセロナで行われたテストにヤマハが持ち込んだ新しいフレームを使用し、オランダでのレースに臨んだ。しかしビニャーレスは今週の木曜日、その新しいフレームでは以前ほど攻撃的なライディングができていないと明かした。

「(オランダの)アッセンに持ち込んだ新しいバイクは、多くのポテンシャルがある。だけど、僕は本当に”攻める”ライディングに慣れているので、僕のライディングスタイルにとってはベストではなかったかもしれない」と、彼は新しいシャシーについて質問された際に答えた。

「僕がシーズン序盤に使っていたシャシーは僕に、より多くの自信を与えてくれて、バイクに乗っている時に積極的になることができた。特に、バイクの方向を変える時にすごく安定していて、素早くスロットルを開けることができたんだ。僕は、そういうバイクの方が快適に感じられる」

「とにかく、新しいバイクには改善の余地が多く残されているので、(どちらのシャシーを使うか)正しい選択をしなければならない」

 ビニャーレスは、オランダGPの最終シケインで喫した転倒を『人生の中で最も奇妙なもの』だったと説明していた。それを分析したところ、バイクの方向を変えるのが早すぎたのと同時に、スロットルを開けすぎたことが原因だったと彼は考えているようだ。

「僕は攻めていた。本当に速く走れていたから、早く前とのギャップを縮めたくて、スロットルを開けすぎてしまったんだ」と彼は認めた。

「まず最初にウイリーをして、それからすぐにバイクを切り返したんだ。その時バイクは、ターンするのに正しいバランスになっていなかった。今までシケインで、それも出口でクラッシュしたことなんて一度もなかったのに」

「でもそれが起きて、僕は学ぶことができた。それに、ウエットコンディションについて学習できた。それは、僕にとって最も大事なことだ」

新しいフレームにこだわるロッシ

 ロッシは、今週末に行われるザクセンリンクでのドイツGPでも新旧のシャシーを試してみることを認めた。しかし、レースに向けてはオランダで優勝を果たした際に使用していた、新しいシャシーで臨むつもりのようだ。

「僕にとって、状況はアッセンと似ている」とロッシは語った。

「僕たちには時間がなかったので、それぞれのシャシーはひとつずつしか用意されていない。おそらく、(夏休み後のチェコGP)ブルノは状況が異なると思う」

「(レースに向けては)感触が良かったので、新しいモノを使うと思う。だけど、もう片方のシャシーとも常に比較しながら、いろんな状況に備えたい」

Jamie Klein