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米国TPP離脱の影響で「クマのプーさん」がタメ口に?

6/30(金) 14:00配信

AbemaTIMES

 アメリカがTPP協定(環太平洋パートナーシップ協定)からの離脱を表明したことで、ある有名な児童文学の自由化が実現した。

 トランプ大統領は2017年1月、アメリカがTPP交渉から永久に離脱することを発表した。アメリカを含めた12カ国での合意を目指し、協議を進めてきた日本にとっては思わぬ展開だ。安倍総理大臣は「米国が入ることを前提に各国がTPPの交渉を進め、成果を得たわけだが、現時点では米国の方針を予断することは差し控えたいと思っている」とコメント。麻生財務大臣は、「日本の経済にすぐ影響が出る話ではないと思う」と話している。

 それから5ヶ月、意外なところに影響が出ている。

 6月25日、角川文庫が「クマのプー」というタイトルの本を発売し、ネットで話題となった。TPPには、アメリカの強い意向で著作権の保護期間を20年延ばす条文が盛り込まれており、TPP発効ならクマのプーさんの著作権は2037年5月に延長されるはずだった。しかし、アメリカがTPPを離脱したことにより2017年5月に著作権が切れ、原作の翻訳や映像化・漫画化が自由にできるようになった。

 角川文庫海外文学編集長の菅原哲也さんは「プーさんの版権が切れることはわかっていた」と話す。新旧の違いは、例えば言葉遣いにある。旧作品ではプーさんが主人公に対して敬語を使っているが、新作品では友達に対して使うような言葉遣いに変わっている。プーが棒を見つけたシーンでは、

旧:プー「ぼく、ただめっけたんです。それで、役にたつだろうと思って、ひろってきたんです。」(岩波書店刊「クマのプーさん」)
新:プー「いま、見つけたとこ。なんかに使えそうだなって。ちょうど、いま、拾ったんだ」(KADOKAWA「クマのプー」)

 となっている。昔の作品は、当時の時代背景もあって主人公に敬語を使っているという。菅原さんによると、「時代や環境の違いで読み手側の印象も変わるので、今の時代の人が読みやすく、感情移入しやすい文章に変えている」とのことだ。

 今後、いろいろな出版社が新しい「プーさん」を出版する可能性は高く、作品によっては物語の設定も変わる可能性がある。

(AbemaTV/原宿アベニューより)

最終更新:6/30(金) 14:00
AbemaTIMES