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ロン・デニス、マクラーレン株の売却に合意し、約400億円を手に。今後は「他の興味に集中する」

6/30(金) 22:41配信

motorsport.com 日本版

 ロン・デニスが、マクラーレン・テクノロジー・グループとマクラーレン・オートモーティブの株式を売却することに合意したことが発表された。マクラーレンのF1における成功、そして市販車部門である”マクラーレン・オートモーティブ”の立ち上げに携わったデニスが、ついにマクラーレンを離れることになった。

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 新しい持ち株会社であるマクラーレン・グループは、前述したふたつの会社を傘下に置くという。またマクラーレンは、バーレーン・マムタラカト・ホールディングスとTAGグループが主要株主として残るとも明かしている。

 マクラーレンの声明によれば、「マクラーレン・グループは、ロン・デニスが保有する株式を取得し、幅広いビジネスの成長を促し、そして財政的な取り決めを整理するための資金を確保している」と語っている。スカイ・ニュースによれば、デニスは今回の契約で2億7500万ポンド(約400億円)を手にすることになるという。

 デニス離脱後は、シェイク・モハメド・ビン・エッサ・アル・カリファが、マクラーレン・グループのエクゼクティブ・チェアマンに就任する予定だ。

「マクラーレンの株主たちと合意に至ったことを、非常に嬉しく思っている」

 デニスは株式売却を伝えるプレスリリースの中でそうコメントを寄せている。

「それは、私のマクラーレンでの時間の終わりを表している。そして、私の他の興味に、集中することができる。私はいつも言ってきたが、私がいた37年は、マクラーレンの歴史の中のひとつの”章”だと見なされるべきだ。そして、マクラーレンのすべての成功を祈っている」

 デニスはマクラーレンを離れた後、他の多くのことに従事したいと考えているようだ。

「マクラーレンでの私の時間は終わった。そして私は、他のプログラムや活動に、自分自身を集中させることができる、特に、公共サービスに焦点を当てたものになるだろう。私は現代アーティストをサポートし、仕事を集めることに情熱を傾け続ける。しかし、何よりも新しいアイデアやプロジェクトを推進していく」

 デニスは、自身が率いてきた”マクラーレン”に向けても語った。

「最後に、マクラーレンがうまくいくことを願っている。私は、この事業におけるあらゆる側面にいる私の同僚たち、そしてすべての世代の人に対して、最大限の感謝をしたいと思う。本当に、彼らはベストの中のベストだ。そして成功と成長のために十分な資金の提供を受け、野心的な経営陣の指揮によって、マクラーレンは理想的な成功を収めようとしている。だからこそ、私はそのような偉大な英国の企業グループを率いることに貢献でき、とても誇りに思う」

 マクラーレン・グループのエクゼクティブ・チェアマンに就任するシェイク・モハメド・ビン・エッサ・アル・カリファは、デニスの退陣に際し、次のようにコメントを寄せた。

「ロンが過去37年間にわたって、マクラーレンの成功に対して多大な貢献をしてきたことに、敬意を表する」

「彼は1980年の秋にチームの運営を引き継ぐとすぐに、それまでのF1チーム代表たちの実績を上回るという野望が、明らかになった」

「彼は1980年代と1990年代に、チームの記録を書き換えた。それは容易なように見えたが、実際には多くの思考と、膨大な量の作業の結果だった」

「その精神はマクラーレンに残る。そして私は今、エクゼクティブ・チェアマンのポジションに就くということを、誇りに思っており、執行委員会の幹部を私と共に務めるマンスール・オジェと協力し、マクラーレン・グループを新たな成功に導くため、仕事を続けていく」

「近い将来、我々の計画の概要を説明する時間が来る。ここからの数カ月、そして数年は、マクラーレンの物語の中でも、非常にエキサイティングな時間になるだろう。しかし今日はまず、ロンに感謝の意を表したいと思う」

motorsport.com 日本版