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加藤一二三九段、引退会見「心安んじて引退してくことができる」/一問一答4

6/30(金) 17:58配信

AbemaTIMES

 将棋の加藤一二三九段(77)が6月30日、東京都渋谷区の将棋会館で引退会見を行った。会見で加藤九段は、「心安んじて引退してくことができる」と、ホッとした表情で心境を明かした。

―ファンへ

 ファンのみなさま方、長年に渡って、私のことを好ましく思い、応援してくださった方々に、本当に心から感謝の意を表したい。新聞社さんたちの長年の貢献に対して、深い深い謝意を表しましたが、直近ではテレビ報道で、毎日のように報道されています。今まで将棋なんかまったく知らなかった方々、縁がなかった方々が、テレビ報道によって、棋士に対して好意をもってくれたことに改めて感謝の意を表したい。

 町を歩いていても、多くの方々から、「お疲れ様でした」「いい後輩が出てきましたね、先生よかったですね」と、将棋がわからなかったような方々から(言われる)。多くの方々が見ていらっしゃるし、家庭の主婦も見ている。お疲れ様と言われますし、後輩が出来てくよかったねと言われる。将棋界は、明るい世界ですねと、見知らぬ方から話しかけられます。その方にも感謝を表する次第です。

―将棋とは

 女子大学の客員教授に任命されましたが、その理由は平安時代から続く日本の伝統文化の正当な後継者として任命されました。長年に渡って熱戦の場を与えられたことに、名局の数々を指してきて1324回勝って、90%が名局。名局の数々を指してきたことが、その1点に尽きます。これが勝ちは勝ったとしたものの、内容が普通なら、誇りには思わない。魂を燃やして、精進した結果、50年、100年色褪せない名局を指せたのが大きな誇り、喜びです。

 これからたくさん仕事は待っていますが、その仕事とは別に誰から注文がなくてもやらなくてはいけないのは、私が名局と言っている以上、なんで名局なのかと伝える義務があります。5年あたりぐらいで、わたしの名局集を書いていくつもりです。

―最後にひとこと

 将棋界は今、佐藤会長、羽生善治三冠、谷川浩司永世名人、渡辺明永世竜王、森内永世名人というように、大変人格にも優れ、将棋はすでに完成の域に達した名人、達人がそろっています。立派な後継者が粒ぞろい。私は引退しますが、心安んじて引退してくことができて、大変ありがたいことだと思っています。

最終更新:6/30(金) 17:58
AbemaTIMES