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アクリルたわし世界規模の広がり 横浜の高齢者ら手編み

6/30(金) 16:42配信

カナロコ by 神奈川新聞

 横浜市内を中心にした高齢者らが手編みするアクリルたわしが、世界規模の広がりを見せてきた。認定NPO法人「地球市民ACTかながわ/TPAK」(同市中区)が企画するボランティア活動で、高齢者の生きがいと途上国支援につながっている。7月1日には同区で、たわしを送った海外での衛生活動に関する報告会を開く。

 支援活動は「あみあみクラブ」と名付けられ、2012年に神奈川区の有料老人ホームで始まった。現在、参加施設・団体は25、参加者数は個人を含め3千人。月1回、中区のパークシティ本牧管理センターで活動する老人クラブ「けやき会」代表の三浦保之さん(71)は「楽しんで社会貢献ができ、自宅に持ち帰って編む人も多い」と話す。

 アクリル毛糸や寄付金の提供を募り、大学生が発送を手伝う。建設関係の団体が新築や改修した際に客へ渡すプレゼント用にと、大量のたわしを買い取ったこともあるという。

 広がりは国内にとどまらない。すでにアジア・アフリカ・中南米など30カ国以上に、約3万個を届けた。同法人は「不足したので送ってほしいという要望もあり、支援が根付きつつある」と実感する。

 南谷(なや)友香(ともか)さん(29)は昨年末まで青年海外協力隊員としてアフリカ・カメルーンへ赴任。衛生改善活動にたわしを使った。「非常に役立った。現地ではカラフルで人気がある。また、人助けを自発的にする高齢者がいることに驚いていた」と振り返る。

 同法人の近田真知子代表(67)は「支援や感謝の思いが双方向で実感できるように、これからも懸け橋役を果たしたい」と意気込む。会報に加え、支援者向けの「あみあみ新聞」を発行し、活動の様子や途上国の喜ぶ声などを紹介。14年に「よこはま国際協力賞」を受賞した。

 同センターで開く報告会では、南谷さんが現地の活動を伝える。午後1時~2時半。誰でも参加可能で無料、申し込み不要。問い合わせは、同法人電話045(622)9661。