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ヤマブドウで活性化 福光の西太美で本格栽培

6/30(金) 0:38配信

北日本新聞

 南砺市福光地域の中山間地にある西太美地区の住民らでつくるグループ「西太美山ぶどう研究会」が、地域活性化に向けてヤマブドウの栽培を本格的にスタートさせた。地元の耕作放棄地を整備し、4月に450本の苗を植えた。ジャムやジュースに加工して販売するほか、ワインを醸造する法人設立も視野に入れている。地元に雇用を生み出すことで、人口減少に歯止めを掛けたい考えだ。

 このグループは地元に多く自生するヤマブドウを地域活性化の起爆剤にしようと、会員が5年前に試験栽培を始めた。生育が順調なことから、耕作放棄地を活用して本格栽培を始めた。

 試験栽培で植えたヤマブドウは既に実を付けており、10月下旬に収穫してジャムなどを作る。4月に植えた苗からは3年ほどで実が採れる見込みで、十分な収量が得られればワイン醸造に乗り出す計画だ。

 地区内に多く生育しているシャクナゲを活用した化粧品の開発も検討している。

 取り組みの背景には、急激に進む人口減少と高齢化への危機感がある。西太美地区の2016年4月現在の人口は860人で、高齢化率は37%を超える。若い世代が結婚や就職を機に地区外に移り住むケースが多く、30年の人口は557人、高齢化率は51・7%になるとの推計もある。若者の流出を防ぎ、高齢者を支える地域づくりが課題となっている。

 雇用が生まれれば、若者が地元に残る動機となり、高齢者も活躍できる地域づくりにつながると考えている。研究会で中心になって計画を進める川辺邦明さん(74)=南砺市才川七=は「西太美で楽しく働き暮らしていけるという夢を提供し、活気を生み出したい」と話している。

北日本新聞社

最終更新:6/30(金) 0:38
北日本新聞