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【特集】回収したゴミを隣町へ 疑惑業者を追跡

6/30(金) 14:47配信

毎日放送

奈良県香芝市に拠点を置く、ある廃棄物処理業者をめぐる疑惑。その業者は飲食店などから出されるゴミを回収して焼却工場に運ぶ作業をしている。ゴミ処理の原則では、たとえば、A市で回収されたゴミはA市の焼却施設に持ち込んで処理する。そのためA市で回収したゴミを別の自治体のB市に持ち込むことはルール違反。今回取材した疑惑の業者はこのルールを無視しているというのだ。

ゴミの「越境」

奈良県の市民オンブズマン梅光雅幸さん。その手元には「調査報告書」と書かれた1冊の資料。

「1年余りかけて監視させていただいて、間違いなくやっているやろうと」(市民オンブズマン 梅光雅幸さん)

中を見ると、ある業者のゴミ収集車がいつどこで作業をしたかが詳細に記録されている。梅光さんらがこの業者を1年以上にわたり調査したところ、ある疑惑が持ち上がったという。それは…ゴミの「越境」

「これだけひどいのは珍しいですね。要するに全てが香芝市に入っているんです」(梅光雅幸さん)

梅光さんの説明によると、問題の業者は奈良県広陵町の飲食店などから依頼されてゴミを収集。そのゴミは広陵町の焼却施設に持ち込まなければならないが、隣の香芝市の施設に持ち込んでいるのだという。

広陵町のゴミの引き取り価格は1キロあたり15円、香芝市は13円。つまり、業者は広陵町のゴミを香芝市の施設に持ち込むことで、1キロあたり2円の処理費用を浮かせている可能性があるというのだ。しかし、こうした行為は「一般廃棄物の『越境』」と呼ばれていて、廃棄物処理法で原則禁止されている。

浮かび上がったゴミの「越境」。香芝市の同業他社に与える影響も少なくないという。

「通常ではありえない。顧客の獲得という意味合いではかなりでかい。仮に広陵町の捨て代(1キロ15円)で営業すべきところを香芝市の値段(1キロ13円)で営業されているなら、正直太刀打ちできない」(香芝市の同業他社)

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最終更新:8/2(水) 16:25
毎日放送