ここから本文です

金融株反攻へのろし、米モメンタムETFで比率急増-脱FANG

6/30(金) 7:03配信

Bloomberg

テクノロジー株に集中していた米国株の投資動向に変化が生じている。きっかけの一つは、価格モメンタム(勢い)で構成ウエートが変わる指数連動型上場投資信託(ETF)の存在だ。5月末の定期見直しで金融セクターの比率が急増し、米金融株の巻き返しが日本株にも波及し始めた。

モメンタムが相対的に高い米国の中・大型株で構成される「iシェアーズ・エッジMSCI米国モメンタム・ファクターETF」は、世界的な株価指数算出会社のMSCI米モメンタム指数に連動している。同指数の定期リバランスは5・11月末の年2回行われ、今回の5月末は金融セクターのウエートが23.2%と、それまでの3.6%から大きく高まった。ブルームバーグ・データによると、今月29日時点では24.5%となっている。一方、5月末の見直しで情報技術は40.8%から32.6%、生活必需品は8.8%から1%、公益事業は7.2%から0.3%に減少した。

良好な景気や企業業績への評価から、米国株は昨年2月を直近の大底に上昇を続けており、S&P500種株価指数は19日に一時2453.82と史上最高値を更新した。特に、ことしの相場を引っ張ってきたのはフェイスブック、アマゾン・ドット・コム、アップル、ネットフリックス、グーグルを傘下に置くアルファベットなど「FANG」と呼ばれるテクノロジー株で、実際1ー5月はホームエンターテインメント・ソフトウエア、半導体製造装置、コンピューター電子機器が軒並み4ー5割上昇、同期間のS&P500の7.7%を超過し、上昇率上位を占めた。

ところが、6月月間のパフォーマンス(28日現在)をみると、消費者金融が8.7%高、資産運用・運用管理7.4%高、投資銀行・証券会社7.4%高、銀行7.1%高とS&P500の1.2%高を上回る半面、半導体製造装置は6.5%安と下落率上位に並ぶ。こうした流れは日本株市場でも起きており、1ー5月は7.1%安で下落率3位だった銀行は、6月に入り8.5%高の上昇率2位と一変した。

1/2ページ

最終更新:6/30(金) 12:27
Bloomberg