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川勝知事所信、継続に重点 福祉具体策これから

7/1(土) 7:37配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 30日開会の県議会6月定例会で川勝平太知事が表明した3期目の所信は、以前から最重要課題に掲げてきた危機管理と、2017年度当初予算で示した5戦略を「喫緊の課題」として改めて取り上げた。県政の継続を印象づけた一方、新たな政策や方針は示されなかった。知事選の公約で掲げた「福祉の充実」などの具体策はこれからだ。

 知事の所信は約20分間にわたり、再任のあいさつと県政運営に臨む姿勢、喫緊の課題への対応、県の行政経営方針を述べた。

 喫緊の課題には「すべての子どもを大切にする社会づくり」「観光・通商・外交の実践」など6項目を示し、このうち経済・雇用政策を語った「世界水準の次世代産業の展開」の項目を比較的厚く話した。

 20年東京五輪・パラリンピックに向けては、7月30日に自転車競技開催3年前イベント(県、伊豆市主催)を大会会場となる同市の日本サイクルスポーツセンターで開くことを明らかにした。東京都からの五輪・パラリンピック旗の伝達をはじめ、トップクラスの選手による実演走行、伊豆ベロドロームでの体験走行を計画し、機運の醸成を図る。



 ■「目新しさない」 各会派淡々

 川勝知事の3期目の所信表明を、県議会各会派は淡々と受け止めた。

 知事選後の総括で「是々非々の姿勢に変わりはない」としていた最大会派自民改革会議の中沢公彦幹事長は「変わった内容もないので特に感想はない」と冷ややか。「今後(議案など)アクションとして出てきたものにわれわれがどう取り組むかが大事」と強調した。一方、ふじのくに県民クラブの岡本護会長は「目新しいものはない」としつつ、「新総合計画に大いに期待する」と語った。

 公明党県議団の前林孝一良代表は「所信表明としてさらっとした印象。今後の県政の流れを紹介していたよう」と指摘。無所属の会・責任世代の大石裕之代表はこれまでの静岡市長や県議会との対立を念頭に「連携への思いをもっと強調した方が良かったのでは」と話した。共産党の平賀高成県議は「当たり障りがない。選挙中に言ったことは実現できるのか点検してほしい」と注文を付けた。

 傍聴者も知事の言葉に耳を傾けた。島田市の農業男性(61)は今後、リニア中央新幹線工事に伴う大井川流量の問題や静岡空港の経営状況などを注視していくという。静岡市葵区の男性(69)は「安心安全、豊かさの実現は誰もが言うこと。言葉だけでなく、具体的な施策で県民に示すことが大切」と話した。

静岡新聞社