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二軍戦に登板の日ハム大谷 球宴明けにも「二刀流復帰」か

7/1(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 常識で考えれば、あり得ない話ではないか。

 日本ハムの栗山監督が29日、大谷翔平(22)を7月1日のイースタン・リーグ西武戦に登板させることを明らかにした。

「状態は良さそうなので、ファームで投げさせます。投げれば、前に進む。打つ、振る、投げることに関してはできているので、細かい部分をチェックしたい」とは栗山監督だ。

 大谷は右足首痛の影響で、今季は実戦での登板がまだない。野手として開幕を迎えたものの、4月8日に左太もも裏側の肉離れ。2カ月半戦列を離れ、今月23日に一軍登録されたばかりだ。

 復帰したとはいえ、代打で2試合に出場しただけ。DHとしてフル出場しないのも、まだ、下半身が万全でないからだといわれていた。

 下半身に不安を抱えたまま投げれば、患部をかばおうとしていきおい、上体に頼ったフォームになる。投手の生命線ともいうべき肩や肘を痛める可能性すら生じる。そんなことは首脳陣も百も承知だろうに、なんだって投手としての復帰を急ぐのか。

■医師のゴーサイン

 そもそも3月のWBCを辞退したのも野手はともかく、投手としては無理との判断から。これまで大谷の起用法に関して慎重に慎重を重ねてきた日本ハムが、なぜ、今回はいきなり実戦で投げさせるのか。

「右足首はほとんど心配ない。問題は左太ももの肉離れでしたが、こちらも急ピッチで回復しているといいます。つまり大谷の下半身は、周囲が想像する以上に回復しているのです。慎重を期しているため今回は代打での起用でしたが、本来ならDHでフル出場できるくらいの状態とも聞きました」と、さる日本ハムOBがこう言った。

「大谷の両足のケガに関しては、トレーナー管轄どころか、完全に医者マター。これまでは定期的に墨田区の病院に通院して、医師の判断を仰いでいた。今月上旬くらいまでは医師も慎重だったようですけど、最近になってようやくゴーサインが出た。もう、治療や診察に行く必要がなくなったそうで、医者の手を離れたらしい。それで現在は衰えた筋力を元に戻すというか、強化している段階だといいます。かなりハードな筋トレをこなし、ブルペンではもう、ガンガン投げ込んでいるそうです」

 栗山監督はこの日の試合前、囲まれた報道陣に対して、「少なくともブルペンで155キロ以上は出ていた」と話したのは、あながちホラでもなさそうなのだ。

 最初は先発して1~2回、次は3回、その次は5回……今後は徐々に投球回数を増やしていくことになる。

■5位低迷は調整に追い風

 中5~6日で二軍戦などの実戦登板を重ねていくと、一軍の先発デビューは球宴明けの7月18~20日、函館と札幌ドームで行われる対楽天3連戦あたりか。

 二軍で投手の試運転をしても、登録を抹消されるわけではないから、登板間は代打やDHとして野手の調整が可能。つまり球宴明けには二刀流が復活することになる。

 チームが29日現在、首位楽天から18ゲーム差の5位と低迷していることも二刀流調整には追い風だ。

 昨シーズン、大谷が2カ月近く先発から遠ざかったのは投手として不調だったというより、打線から外せなかったことが大きい。3番DHとして打率・322、22本塁打と打ちまくったから結果として逆転優勝した。つまり昨年はファームで調整登板させたくてもできなかったのだ。

 しかし、今季はすでにリーグ優勝も絶望的。どうしても野手として使い続けなければならない状況ではないし、一、二軍を行ったり来たりさせることによって、投打とも少しずつ調整を重ねることが可能だ。

 大谷はこの日、福岡から千葉・鎌ケ谷へ移動。1日の登板に備えて、ファームで投手の調整に専念する。

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