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多田9秒台「本気で狙いたい」 流して10秒16…1日決勝で快挙なるか

7/1(土) 6:04配信

デイリースポーツ

 「陸上・西日本学生選手権」(30日、エディオンスタジアム広島)

 男子100メートルで、世界選手権(8月・ロンドン)代表の多田修平(21)=関学大=は、準決勝1組で追い風2・3メートルの参考記録ながら10秒16をマークし、全体1位で7月1日の決勝に進んだ。予選は追い風1・0メートルで10秒40だった。多田は24日の日本選手権決勝を10秒16で走るなど、連戦の疲れから後半は力を抜いた中でのタイム。決勝では、日本人初となる9秒台への期待が懸かる。

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 追い風のように、21歳の勢いは止まらない。世界選手権代表に選出後、初レースに臨んだ多田は、予選は「アップの感じで」走って10秒40。準決勝は残り30メートルでスピードを落とすと、何度も横を向きながらゴールした。

 追い風2・3メートルの参考記録ながら10秒16。「非公認なので」と苦笑いしつつ「だいぶ力はついてきたのかな」と胸を張った。9秒台についても「風が吹いてくれて、本気で走れば出るのかな」とさわやかな笑みを浮かべた。

 6月10日の日本学生個人選手権では追い風4・5メートルの参考記録ながら、電気計時では国内レース初の日本人9秒台となる9秒94をマーク。日本選手権では10秒16でサニブラウン・ハキーム(東京陸協)に次ぐ2位に食い込んだ。実力に加え、甘いマスクも相まって人気は急上昇。今大会、報道陣は昨年の3倍の約50人が集結した。

 喧騒(けんそう)をよそに、周囲は「変わらず元気でムードメーカー」「裏表のない素直な子」などと変わらない人柄を明かす。本人は「追い風でも向かい風でも(10秒)0台を出せる選手は強いと思う。それを狙いたい」と闘志を燃やしている。

 これまでの陸上人生で一番楽しかったという日本選手権。「あんなにレベルの高い試合だったので、疲労はすごいたまった」。体へのダメージも相当のものがあり、関学大陸上部の石原監督は「日本選手権の翌日は一歩も外に出なかったみたい」と打ち明けた。

 この1週間は「あまり走らず」調整に専念してきたという多田。「疲労は気にせず、ベストを更新できたらうれしい。決勝は本気で狙いたい」。なにわの快足王子が、さらなる100メートル旋風を巻き起こす。