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1型糖尿病の生活を描いた2句…米国人女優が「和の世界」で知った日本語の美しさ

7/1(土) 11:00配信

デイリースポーツ

 外国人が作る短歌って、見たことありますか。日本を拠点に活動する米国人女優、サラ・マルドナルド(26)は、持病のことに触れながら“思い”を歌に込めました。

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 NHK Eテレの「短歌de胸キュン」という番組に出ていたことがあったんです。悩みに悩んでダメな短歌を百首くらい作る毎日でしたので、あれほど精神的につらい番組はなかったなと(笑)。レベルの高いメンバーがそろっていて、プレッシャーもありました。今年3月までの出演だったんですけど、遠い昔に感じますね。

 毎月、勝負のテーマと勉強ポイントがありました。例えば、「やせる」がテーマでユーモアのある短歌とか。「傷」がテーマで温かい気持ちになる短歌とか。

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箱詰めの インスリン針 真っ白な

部屋を飾って 十八年目

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オレンジと 緑キャップの インスリン

4本ずつが 野菜室飾る

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 この2つのテーマが「飾る」で、その時の勉強ポイントは確か「生活がわかるもの」だったと思います。考えすぎ、要素入れすぎ、説明しすぎ、という傾向がありました。数学のように短歌を頭で詠もうとしていました。素直に自分の気持ちをさらけ出した方が良いと言われて、1型糖尿病の生活を描いてみようと、この2句を詠みました。

 見ての通り、まだまだ、ど素人です。でも、この番組のおかげで短歌と出会えて、表現する喜びと日本語の美しさを再認識することができました。勝負のプレッシャーから逃げたわけですが、これからは自分のペースで短歌の勉強も続けられたらと。

 そして、短歌だけでなく、歌舞伎、相撲、能楽、文楽、書道、華道、茶道…と、日本の伝統文化にはいろいろ興味があります。またいつか“和の世界”へと、みなさんをお誘いしたいと思います。

 ◆サラ・マクドナルド(Sarah Macdonald)1990年8月12日、米マサチューセッツ州生まれの26歳。14年にNHK連続テレビ小説「花子とアン」でデビュー。女優としてドラマや舞台のほか、情報番組などでも活躍中。