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稀勢の里、イラッ!嘉風に9勝12敗

7/1(土) 6:05配信

スポーツ報知

 二所一門連合稽古 大相撲名古屋場所(9日初日・愛知県体育館)で復活を目指す横綱・稀勢の里(30)=田子ノ浦=が30日、愛知・瀬戸市の尾車部屋で二所ノ関一門の連合稽古に参加した。先場所初日に黒星を喫した小結・嘉風(35)=尾車=相手に9勝12敗。思うような相撲が取れず、怒りをぶつけるように壁を殴るシーンもあった。また新大関・高安(27)=田子ノ浦=は疲労のため連合稽古を回避し、長久手市の部屋で調整した。

 稽古場に鈍い音が響いた。「ドーンッ」。稀勢の里は悔しさを抑え切れず、壁を拳で殴った。嘉風との三番稽古の10番目。右からの攻めで得意の左を封じられ、押し出されると勢い余って壁際へ。「アーッ!」と声をあげて壁に怒りをぶつけた。稽古後は「収穫? 修正していきます」と言葉少なに帰宿。番付発表からの3日間で高安とは50番。疲労もあったのか、納得のいく相撲とはほど遠かった。

 嘉風は途中休場した夏場所初日に敗れた相手。この日もベテランの技術に手を焼き序盤から4連敗を喫した。患部にテーピングはないが、時折左腕を気にするしぐさも見せ状態は完全ではない。だが、苦戦の理由はそれだけではない。生命線の左ではない、右からの攻めだ。稽古では右のおっつけから右四つで圧倒する場面もあった。

 胸を合わせたベテランは「(横綱の取り口は)全然違う」と故障前との変化を感じ取った。「右のおっつけを試したり、すごく研究している。ものすごい探求心を感じる」と証言。稽古を見守った尾車親方(元大関・琴風)も「いろいろ試して稽古しているんじゃないかな。腕の調子を見ている」と新たな形を模索していると分析した。

 名古屋場所初日まで約1週間。同親方は「まだ1週間前だから。問題ないと思うよ」と見る。1日も連合稽古に参加予定。関脇・玉鷲(32)=片男波=や小結・琴奨菊(33)=佐渡ケ嶽=ら実力者と手合わせする機会もある。「また明日」と淡々と帰宅した復活を期す和製横綱。夏の名古屋で鮮やかによみがえるべく、試行錯誤を続ける。(秦 雄太郎)

最終更新:7/1(土) 6:05
スポーツ報知