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竹原慎二が膀胱がん闘病記「僕の経験も参考になれば」麻央さんともブログでエール交わす

7/2(日) 5:53配信

スポーツ報知

 タレントでボクシング・元WBAミドル級世界王者の竹原慎二(45)が著書「見落とされた癌」(双葉社)を発売した。2014年にぼうこうがんが判明し、手術からリハビリを経て現在までの日々をつづった闘病記。発売日の先月22日には、ブログでエールを送り合っていた小林麻央さん(享年34)が乳がんで亡くなるという巡り合わせも。このほど取材に応じた竹原は「僕の経験も参考になる部分があれば」と語った。

【写真】ブログの英訳も始まった小林麻央さん

 余命1年の宣告、手術、リハビリの痛み。精神的にも肉体的にもつらい闘病を乗り越えた竹原。186センチの長身にコワモテのイメージからは想像つかない赤裸々な姿をさらけ出している。

 「僕も同じがんで苦しむ人の闘病記やブログに元気づけられた。記念に出すのではなく、いろんな人に参考にしてもらえることもあればと思った」。何度診断しても、がんが見つからなかった経験をタイトルに込めた。病院選びで悩む人へも向けられている。

 闘病中はブログのコメント欄などで患者やその家族らとやり取りした。昨年9月、麻央さんがブログを始めると、「麻央ちゃん 頑張れ~負けるな祈ってるよ」とコメントを寄せた。テレビ番組の電話出演でもエールを送った。麻央さんも「すごい パンチ力でどストレートに深く響きました!ありがとうございます」と竹原のブログに書き込んだ。

 「仲良くなって元気だった人が亡くなることがある。家族の方から『今日、永眠しました』ってメッセージが来ると本当につらい」

 ぼうこう摘出手術から3年。術後の痛みを思い返すと、今でも顔がゆがむ。

 「体の中を切ったので何が痛いのか分からないし、筋肉の痛みも半端じゃない。ガンガンというかズンズンというか…。夜、麻酔切れた時は本当に死ぬかと」

 世界の猛者たちの強烈なパンチにも屈せず、日本人初のミドル級世界王者に上り詰めた。痛みへの耐性はあるはずだが、次元が違った。「チャンピオンの拳よりも全然痛い。もう比じゃない。殴られる痛みは耐えられましたが、傷口の痛みや頭痛は駄目でしたね」

 リンパ節への転移が分かった時は「5年生存率25%」という数字にも直面した。「あの時、僕が世界チャンピオンになれる確率は何%だったんだろう。それに比べると、と考えた」。ボクシングのおかげで前向きになれた。

 現在ぼうこうは小腸を切って代用させている。「何も感じないので2、3時間おきに排尿しないと、膨らみ過ぎちゃう。夜中も熟睡できないですね」

 今は人生にいくつか目標を立てて過ごす。昨年12月にはホノルルマラソンにも出場した。「小さくてもいい。かなったらまた見つければいい。女房と富士山に登る。いつか長男、長女と家族4人で酒を飲む。娘の結婚式に出る。それから…」。最初は10個だった目標も、だんだんと増えてきている。(浦本 将樹)

 ◆竹原 慎二(たけはら・しんじ)1972年1月25日、広島・府中町生まれ。45歳。16歳で上京してボクシングを始め、89年5月、プロデビュー。91年10月、日本ミドル級王座を獲得し4度防衛。93年5月、東洋太平洋同級王座を獲得し6度防衛した後、95年12月、23勝(18KO)無敗でWBA世界同級王座に初挑戦し奪取。96年、引退。現在、「竹原慎二&畑山隆則のボクサ・フィットネス・ジム」会長を務める。

最終更新:7/2(日) 8:05
スポーツ報知