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不動産投資の「ダークサイド」に落ちないために知るべきこと

7/1(土) 10:20配信

投信1

不動産投資の「原理原則」

不動産投資は「事業」である。これは、私は独立する前から一貫して訴えてきたことです。

投資であっても「事業」であるかぎり、それは「社会」にとって「役立つ」ことでなければならず、社会への「価値」の提供によって「事業」が継続し、投資は成立する。これは、何も不動産投資に限ったことではなく、あらゆる業界に共通する「事業」の原理原則になっているはずです。

しかし、投資の初心者はこの原理原則を理解していない人もいて、大きな落とし穴にはまってしまうことがあります。

不動産投資の世界は、扱う金額が大きいだけに一度失敗するとリカバリーがかなり大変です。したがって、テクニック云々よりもこの原理原則をしっかり理解しておくことが何より重要なのです。

投資を始める時、誰しも一度は、グレーな誘惑に駆られることがあると思います。ですが、この誘惑に負け「ズル」をすると例外なく天罰が下ります。

反面教師として、ある投資家の顛末をお話します。あなたには彼と同じ轍を踏んでもらいたくありません。そのためにも、今一度、不動産投資とは「何なのか」について考えていただければと思います。

初心者が陥るフルレバの誘惑

その投資家は、当社の会員さんでした。

30代の公務員で、早期リタイヤを目指していました。年収は平均的サラリーマンのレベルです。しかし、彼の職場は上下関係も厳しく毎日の仕事が好きになれなかったのだそうです。フルレバ(=フルローンの意)で1、2年で3億円くらいの資産を作りたいというのが初回の相談でした。

どうやら彼も、多くの初心者が一攫千金を狙うパターンにはまっているようでした。彼との会話からは「早くお金持ちになって楽に暮らしたい」というニュアンスの言葉が毎回伝わってきたからです。

どこかの「楽して儲ける系」のセミナーや書籍でインスパイアされた人との会話はさすがの私も疲れます。

もっとも、投資の動機は人それぞれですから、私が立ち入るべき領域ではないと思います。しかし、投資の基本を教える上では、投資家が今いるステージによって投資のスタイルは違う、ということは絶対に伝えなければなりません。

盲目的に資産を増やし続けることが正解であると信じている人に、投資の基礎を教えるのはかなり大変です。結局、彼に「不動産投資の基礎」を理解してもうらうのにかなりの時間を要してしまいました。

しかし、1年後、最初は「フルレバで3億位のRC物件を買いたい」といっていた彼が、今の自分にはフルレバは危険であると理解し、中古戸建や中古アパートをまずは購入したい、と言い出したときは少し報われた気がしました。

ところが、それもつかの間、次第に彼はグレーな領域に手を出すようになっていくのです。

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最終更新:7/13(木) 15:20
投信1