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「失敗博物館」に殿堂入りした日本製品

7/1(土) 7:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

名前に惑わされてはいけない。「失敗博物館」(Museum of Failure)は、人類の挑戦と失敗をあざ笑う施設ではない。褒めたたえる施設だ。

【画像】2009年に発売されたTwitter専用端末「TwitterPeek」

6月7日、コレクターの自称イノベーション研究員サミュエル・ウェスト(Samuel West)氏は、収集した51の「失敗作」を、スウェーデン・ヘルシンボリの博物館に展示した。全て、創造のプロセスを称賛するためだ。

博物館を訪れた人は、ソニーのビデオレコーダー「ベータマックス」やアメリカのレンタルビデオチェーン「ブロックバスター」などの懐かしい名前と再会する。多分もっと無名の「TwitterPeek」などの失敗作にも出会う。いずれも、ウェスト氏がこれまでコレクションしてきたものばかりだ。

「有力な大企業でも失敗することはある。大切なのは、より大きな失敗をしなくても済むように、失敗を受け止める企業文化を作ることだ」とウェスト氏はBusiness Insiderに語る。

この博物館で余生を送る失敗作を紹介していこう。

ウェスト氏は、これから紹介する製品のコレクションに苦労したと言う。

全て生産中止になっているからだ。この博物館は、ウェスト氏が失敗製品に注ぐ愛情の結晶だ。

展示中の製品の多くは、発売から数年で生産中止になった。例えば、このノキアのスマートフォン兼ゲーム機「N-Gage」の販売期間は、2003年~2005年。

ノキアはこのデバイスを任天堂「ゲームボーイ」の対抗製品として発売したが、その奇妙なデザインとボタンレイアウトがすぐに批判を浴びた。 2004年、ノキアはデザインを変更した「N-Gage QD」で巻き返しを図ったが、結局のところ数百万台しか売れず、後に完全に生産中止となった。

もっと前の失敗製品「Apple Newton」。

販売期間は1993年~1998年とやや長い。手書き認識ソフトウェアが貧弱で、価格が高かったせいで、市場から消えてしまった。

「Apple Newton」は当初699ドルで販売されていた。インフレ率を考慮すると、現在の1178ドル(約13万円)に相当する。 1990年代半ば、複数の病院で短期間使用されていた。だが結局、アップルは当時存在した他社の情報端末「PalmPilot」のシェアを奪うことに苦戦した。 救いが一つある。後にスティーブ・ジョブスは、アップルのパーソナルコンピューターに対するアプローチを刷新し、iPhoneやiPadの開発に至った。

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