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<自動ブレーキ作動せず衝突>販売店社員や試乗客ら3人不起訴 千葉地検

7/1(土) 9:20配信

千葉日報オンライン

 運転支援機能を搭載した新型車を試乗した客に、営業社員がブレーキを踏まないよう指示した事故で、千葉地検は6月30日、業務上過失傷害容疑で書類送検されていた八千代市内の自動車販売店の店長男性(46)と同店の営業社員男性(28)、自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑の試乗した客のトラック運転手男性(38)を不起訴処分とした。地検は処分理由を明らかにしていない。公道上での運転支援機能を搭載した試乗車の事故は全国初だった。

 千葉県警によると、営業社員男性は昨年11月27日午後4時50分ごろ、新型車の試乗に来たトラック運転手男性の助手席に同乗。八千代市内の市道で、アクセルやブレーキ、車線保持などの運転を支援するクルーズコントロール機能が危険を検知して自動停止すると誤った認識のまま、運転手男性に「本来はここでブレーキですが、踏むのを我慢してください」と指示。男性はブレーキを踏まず、信号待ちしていた乗用車に衝突。乗っていた30代の夫婦に全治2週間のけがを負わせたとされる。

 県警は「対向車の前照灯など道路環境や天候が重なり、自動ブレーキが作動しないまま追突した」と結論づけ、4月14日に3人を書類送検していた。同社のマニュアルでは、夜間・降雨時の試乗、一般道でのクルーズコントロール機能の使用を禁じていた。

 県警の捜査幹部は「自動運転機能はあくまでも支援システム。立件により警鐘を鳴らすことはできたのでは」と話している。