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福江→長崎「フィッシュロード便」発進 島の朝取れ 午後消費者に

7/1(土) 9:11配信

長崎新聞

 島で水揚げされた新鮮な魚を迅速に本土へ出荷する「フィッシュロード便」が6月30日、五島市福江島-長崎市間で始まった。4月の国境離島新法施行に伴い地域商社の機能を強化した五島市物産振興協会による新たな取り組み。これまで担い手がいなかった早朝の集荷を同協会自ら担うことで始発のフェリーでの輸送を可能にし、午後には本土の消費者へ提供できるようになった。今後、県内外で取引先を増やし、島の味の普及につなげていく。

 同協会や県五島振興局によると、これまでは島内で収穫した魚介類を早朝から巡回して集める業者が確立されておらず本土への即時出荷は難しかった。午後の船便などで運んで翌日以降に消費されることが少なくなく、これを改善する物流態勢が求められていた。

 そこで同協会は県や市と連携してフィッシュロード便の検討を開始。すし店や割烹(かつぽう)店などを手掛ける長崎市の田中食品からの要望もあり、同社を第1号の顧客として試行を重ねてきた。

 この日は島内2業者から旬のイサキやタイ、ヒラスなどの鮮魚と活魚計13種約90キロを集荷。午前8時発のフェリーに積み込み、午後には鮮魚店やすし店で販売された。出荷した五島市上大津町の仲卸業・運輸業、鯛福の永田和也代表(30)は「すごく心強いこと」と喜び、田中食品は「今までより1日は早い。鮮度や質を生かした新商品も考えていき、多くの人に味わってもらいたい」としている。

 同協会は、福江港そばに保管用の冷蔵・冷凍設備も新設。今後は水産物だけでなく島内各種特産物に対応できる集荷システムを築いていき、県内外への迅速な発送や輸送コストの削減を図っていく。

長崎新聞社

最終更新:7/1(土) 9:11
長崎新聞