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もっちり、やわらか イタリアのフレッシュチーズの味を再現 北海道幕別の大樹農社

7/1(土) 14:36配信

十勝毎日新聞 電子版

 幕別町忠類晩成地区の「大樹農社 湖水地方牧場」(白井隆社長)は、地域の特産品となることを目指したイタリアの「クレッシェンツァ」タイプの新チーズを開発した。昨年度から拡大された町の新たな特産品開発補助金を受け、製品化に結び付いた第1号。道の駅・忠類などで販売している。

 同社はナウマン象発掘の地に近い牧場で水牛や乳牛を飼い、モッツァレラチーズなどを製造している。

 町の「特産品研究開発事業補助金」は昨年度、従来の10倍の上限150万円に引き上げられ、新商品の試作開発だけでなく、販路拡大や包装デザインにも使えるようになった。

 クレッシェンツァは、熟成期間が比較的短いフレッシュタイプのチーズ。イタリアでは広く食べられているが、日本では知られていない。「しっかり熟成したカマンベールの中のとろとろの部分に似ている食感と味わい」(白井社長)という。

 チーズ製造に向く放牧のブラウンスイス種の生乳を使用。特産品とすることを意識し、「癖が少なく日本人でも食べやすい、毎日でも食べられる普段使いのチーズ」(同)を目指した。

 町の補助金150万円は、同社のチーズ職人がイタリアの5カ所の工房で作り方を学んだり、東京などでの販路開拓の費用に充てた。白井社長は「補助金が非常に役立った。忠類は長い歴史のある酪農地帯で、乳製品の特産品ができれば地域の誇りになる」と話す。8月中に特産としてPRできる商品名やパッケージも決める。

 町は「たくさんの方に食べてもらい、特産となってほしい」(忠類総合支所地域振興課)としている。250グラム1300円。道の駅のほか、地元JAの直売所、帯広市内の百貨店でも販売している。(眞尾敦)

十勝毎日新聞