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“スマホ負け“しないハンドクリーム、新たな需要を掘り起こすか

7/1(土) 10:39配信

ニュースイッチ

現代の手荒れ、早めのケアで重傷化を予防

 仕事や生活にパソコンやスマートフォンが入り込み、キーボードや画面の操作により指先が荒れる人が増えているという。皮膚がささくれたり、関節に負担がかかりあかぎれの原因になったりする。ハンドクリームなどが主力のユースキン製薬(川崎市川崎区、野渡和義社長)は、指先を中心に荒れる“現代版手荒れ”に着目した新製品を数量限定で9月に発売。IT機器が原因の手荒れをケアする新たな需要を開拓する。

 ユースキン製薬は主力ブランド「ユースキン」から、ひびやあかぎれなどに効くハンドクリームのセット商品を9月に数量限定で投入する。

 保湿効果が高いビタミン系クリーム「ユースキンA」と、携帯に便利な小容量のミニチューブ「ユースキン ハナ」のセット。消費者がハンドクリームを家庭用と携帯用に使い分けることから、日中に外出先で使うミニサイズのハナはベタつかず使いやすい設計にした。消費税抜きの価格は1240円。

 同社が注目したのは、手荒れの原因となる生活環境の変化だ。近年は共働きの増加や衛生意識の高まりを背景に、仕事や生活に欠かせないパソコンやスマホの操作が増えたり、手洗いや手指の消毒が習慣化したりしている。その際、乾燥や摩擦の刺激で指と関節に負担がかかっている。

 同社は2017年2月にスマホやタブレット端末、パソコンを日常的に使っている20―50代の働く男女412人を対象に調査を実施。「指先が荒れていると思う」と答えた人が過半数を占めた。

 野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)の野村有子院長によると「早めのケアで重傷化を予防できる」とアドバイスする。ぬるめのお湯で洗ったりタオルで水分をよく拭き取ったりする手洗い方法や、ハンドクリームを使用した対処が重要とする。
 
 スマホやタブレットなどは社会生活に欠かせないツール。ユースキンはハンドクリームケア市場が今後も拡大すると見て、IT時代と向き合った用途拡大に力を入れる。

日刊工業新聞第二産業部・山下絵梨

最終更新:7/1(土) 10:39
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