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キンケシ復活!初代制作者の息子が受け継いだ

7/1(土) 11:02配信

スポーツ報知

 バンダイは、人気コミック「キン肉マン」に登場するキャラクター「超人」の小型フィギュア「キン肉マン キンケシ 01」を、6月27日からカプセル自販機(ガシャポン)で発売した。キンケシ(キン消し)といえば、主に1980年代に少年らの間で流行した人気アイテム。ガシャポンでの“復活”にあたり、当時のフィギュア原型製作者の息子である廣田敬厚(ひろあつ)さん(47)が造形総監修を担当し、親子2代で携わることも話題となりそうだ。敬厚さんに、父の“大忙しエピソード”も含めて聞いた。(高田 典孝)

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 「過密スケジュールの影響か、父は当時、歯が抜けてしまったことがありましたね」

 造形師の廣田敬厚さんは、苦笑いしながら、当時を振り返った。キンケシがはやっていた頃、初代造形師としてフィギュアの原型製作を請け負っていた父・圭司さん。繊細な作業が必要なため、そもそも原型は1週間に1体作るのが限度とされていた。だが、需要に応えるため、圭司さんは奮闘。「父は1日で3体を作ったこともあったといいます。当時は資料も少なく大変だったと思う」(敬厚さん)。忙しさの中、歯が抜けてしまうアクシデントがあっても、フル稼働した。

 1983年発売のキンケシ。量産の際は素材を金型でかたどるが、その金型を作るために、まず原型が必要となる。30年以上たった今の技術なら、3Dプリンターなどでそれほど手間をかけずに製作できそうだが、「人が作った味を継承する」(バンダイ)ために、ガシャポンでの“復活”にあたり、今回も造形師に原型を依頼した。

 敬厚さんは造形の総監修を引き受けた。「子供の頃、父の作ったキンケシがヒットしてうれしかったのを覚えています。今回、自分が担当することになって、父の思いや仕事を受け継いでいければと思っています」という敬厚さんだが、原型に関してはリメイクして引き継ぐのではなく、当時のものを参考にして、イチから新たに作った。

 新しいキンケシはサイズが約46ミリで、以前のものより約6ミリ大きくなっている。「現在のターゲットには30~40代の大人の方もいます。おもちゃといえども、より精密に、よりリアルに作らないと、大人には受け入れてもらえない。少し大きくすることで、筋肉の盛り上がりやコスチュームなどの細かい部分にこだわりました」(敬厚さん)。

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最終更新:7/1(土) 11:02
スポーツ報知