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【ウルトラセブンを創った人たち】(11)仏ファッション風のペガ星人

7/1(土) 15:00配信

スポーツ報知

 「セブン」に登場した多くの宇宙人。彼らの姿もまた、50年を経た今も我々に鮮烈な印象を残している。作品の前半は成田亨が、第31話(「悪魔の住む花」のダリー)以降は池谷仙克(のりよし)がデザインを担当した。

 「とにかく、1週間に1体、宇宙人をデザインしなければならず、参考資料を読む暇なんてない。パッ、と目に入ってきた物に影響を受けて…ということはありましたが。落ち着いて机に向かう時間なんてなかったですね」(池谷)。

 普段は特撮シーンの撮影に立ち会うためスタジオに常駐。その合間を縫って、敵キャラをひねり出した。池谷がデザインした宇宙人たちは、何にインスピレーションを受けたのだろうか。

 ▽ガッツ星人(第39、40話「セブン暗殺計画」前、後編)=当時、はやっていたピーコック柄から(側頭部の模様にそれが出ている)。

 ▽クレージーゴン(第38話「勇気ある戦い」)=飯島敏宏監督の「左右非対称のロボットがいたら面白いのでは」との一言から(左右の手のバランスを崩す)。

 特に面白いのは、第36話「必殺の0・1秒」に登場する催眠宇宙人・ペガ星人だ。トランプのクラウンのような黒い頭部に、青い毛皮をまとったような体…。

 「フランスのファッション雑誌を見て、イメージが湧いたんです。当時、毎月、洋書のファッション誌を読んでいたんですが、ファーみたいなものを首にフワッ、と巻いている写真を見てデザインしました。色遣いもおしゃれでしょ?」

 彫刻家である成田は、宇宙人の背部も意識してデザインしていたという。全体を一つの立体として捉えていたそうだが、池谷自身はムードで描いていた、と振り返った。

 「でも、アイデアが枯渇しても、動物図鑑などは絶対に見なかったですね。簡単に2つの動物をくっつけただけのような物はデザインしたくなかったんです」

 セブンの好敵手たちもプロの仕事の結実だった。=文中敬称略=

 ◆ネーミングの由来

 怪獣や宇宙人のネーミングにも、脚本家たちのさまざまなアイデアが込められていた。

 ▽エレキング エレキとキング(王)から

 ▽メトロン星人 地下に潜んで侵略作戦を練ったことで、地下鉄(メトロ)から

 ▽チブル星人 沖縄で「頭」を指す方言

 ▽イカルス星人 当時、地球に接近していた小惑星から

 ▽アンノン 「unknown(未知の、不明の)」という英単語から

最終更新:7/1(土) 15:00
スポーツ報知