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ハマの風景、人生に重ね 故高田保雄さん作品20点

7/1(土) 16:37配信

カナロコ by 神奈川新聞

 大磯町にアトリエを構えた洋画家の故高田保雄さんが描いた横浜の風景画20点が、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(横浜市西区)のロビーなどで展示されている。7月31日まで。入場無料。

 高田さんは1927年生まれ。中区相生町で育ったハマっ子だ。東京美術学校(現東京芸大)を卒業後、横浜市立浦島丘中学校で2年ほど教壇に立ったが、以後は創作に専念した。美術団体には所属せず、画廊での個展や絵画教室を主宰するなどして活動。2016年5月に亡くなった。

 代表作の「ヨコハマシリーズ」は「戦争で焼け残った建物をなるべく多く描きたい」との思いで、戦後間もなくから描き始めた。横浜赤レンガ倉庫や英国総領事館(現横浜開港資料館)など、現在は観光地としてにぎわう建物を静けさと郷愁の漂う作品に仕上げた。

 高田さんの作品を扱う永井画廊(東京・銀座)の永井龍之介代表は「横浜大空襲で肉親を失った経験もあり、高田さんは横浜の風景に自分の人生を重ね合わせて描いていた」と話す。

 作品は同ホテルの1階、2階ロビーと30階宴会場の廊下に展示。「ホテルの雰囲気にはまりすぎて、ずっと前から飾ってあったように見える」と永井代表。2階のフランス料理店「アジュール」内にも並ぶが、店の利用者のみ見学可。

 展示品は販売も行う。問い合わせは、同画廊電話03(5545)5160。