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荒天も室堂宿泊者3倍 白山、1日夏山開き

7/1(土) 2:17配信

北國新聞社

 開山1300年を迎えた白山は、夏山開きを翌日に控えた30日、多くの登山者を迎え入れた。あいにくの荒天で、登山道を歩く人は雨と風、霧に見舞われながら、霊峰の山頂に近い室堂(標高2450メートル)を目指した。節目の年とあって、室堂ビジターセンターには例年の3倍近い293人が宿泊し、夏山シーズンの幕開けを心待ちにしながら、食事を共にした。

 室堂は日の出から濃い霧に包まれ、真っ白の世界が広がった。朝に別当出合を出発した登山者たちは、例年より雪の多い雪渓や、一番の難所「十二曲がり」の付近で吹く強風、時折勢いを強める雨に悩まされながら砂防新道を歩き、正午すぎから続々と室堂に到着した。

 室堂ビジターセンターによると、夏山開き前日の宿泊者は例年100~150人なのに対し、今年は大幅に増えた。日暮れ時まで、ロビーは談笑する利用者でごった返した。

 荒天にもかかわらず、室堂の午後6時半の気温は平年並みの12度で、あまり寒さを感じない外気となった。

 自炊小屋の「白山荘」では、夏山開きに毎年訪れる常連の登山者たちが顔をそろえ、再会を喜び合った。

 長(ちょう)文恵さん(64)=白山市中町=は、登山仲間15人と一緒に午後1時40分ごろ、室堂に到着した。白山荘で荷をほどき、雨にぬれたウエアを脱いで着替えると、仲間と共に鍋を囲み、祝杯を上げた。

 長さんは「節目の年なので、今年はいつもより多くの仲間と登った。年に一度、ここで会う仲間がいるから『毎年来なきゃ』と思うけど、今年は特別の思いです」と話した。

北國新聞社

最終更新:7/1(土) 2:17
北國新聞社