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温泉でドジョウ養殖 金沢で耕作放棄地に池整備

7/1(土) 2:17配信

北國新聞社

 金沢市俵原(たらわら)町の田畑の一角に湧き出る温泉を利用し、工務店経営穴田毅さん(69)=同市大場町=がドジョウの養殖に乗り出した。穴田さんは亡き父が守ってきた温泉に目を付け、水くみ小屋を建て、隣接する耕作放棄地に養殖場を作った。「金沢どじょう」として来年の初出荷を目指す。

 温泉は、穴田さんが所有する土地に古くから湧いている。1964年には土砂災害で埋もれたが、穴田さんの父正治さんが掘り返し、管理してきた。地域住民も家庭の風呂の水などに利用している。

 穴田さんによると、養殖用のドジョウの稚魚は通常2年で13~15センチ程度に成長するが、温泉のような養分豊富な水に生息するドジョウは1年半で17~18センチほどになった例もある。穴田さんは子どもの頃、近くの池のドジョウが大きかった思い出もあり、温泉を使った養殖を始めることにした。

 穴田さんは、温泉の水くみ場に小屋を建て、隣の耕作放棄地約200平方メートルを養殖用の池にした。温泉の成分分析の結果、黄褐色で水温は約11度、弱アルカリ性の冷鉱泉と分かった。

 穴田さんは温泉の水を使ってドジョウを試験的に飼育したところ、病気になることもなく生息できたため、養殖池に稚魚400匹を放流した。

 穴田さんは来年末までに20センチ弱のドジョウを育てようと餌やりに励んでおり、今月中にさらに稚魚2千匹を放す。養殖が成功すれば、近くの耕作放棄地約660平方メートルも養殖場にする考えで、県内の料理店や旅館、水産業者への出荷を目指す。穴田さんは「子どもの頃に見たような大きなドジョウを育てたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7/1(土) 2:17
北國新聞社