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ユーロ圏:6月インフレ減速-ECB総裁のQE縮小慎重論後押し

6/30(金) 19:01配信

Bloomberg

ユーロ圏では6月にインフレが減速した。コアインフレ率が上昇したものの、金融緩和の出口に向かうに当たっては慎重であるべきだと呼び掛ける欧州中央銀行(ECB)当局者の論理を後押しする格好となった。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が30日発表した6月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比1.3%上昇。5月の1.4%から減速した。エコノミストらは1.2%を予想していた。食料やエネルギーなど価格変動の大きな項目を除いたコアインフレ率は1.1%と、5月の0.9%から加速し、これも予想を上回った。

コアインフレ率の上昇は、ECBの支援措置がなくとも物価の伸びが2%弱の目標水準で持続できることを確認したいドラギ総裁と政策委員会メンバーにとって、心強いデータになる。

JPモルガン・プライベート・バンク(ロンドン)の欧州株ストラテジスト、ジュリアン・ラファーグ氏は、「主要インフレ率は市場予想より高かったものの、この日発表された数値はユーロ圏の物価上昇圧力が依然弱いことを裏付けた」とし、「ECBはまだ急いでいない。だがマクロ経済の勢いは追い風で、コアインフレ率は徐々に持ち直してきている。緩やかな動きになるだろうが、金利の方向性自体は上昇の公算が大きい」と語った。

ECB政策委員会メンバーのバイトマン・ドイツ連邦銀行(中央銀行)総裁は29日、「政策委の全てのメンバーと同じように、大筋では拡張的な金融政策が今は適切だと確信している」と述べつつ、「しかし金融政策緩和の適切な度合いについては異論があり得る」と発言した。

原題:Euro-Area Inflation Slows as Draghi Urges Prudence in Exit (1)(抜粋)

第4、5段落にコメント、グラフを追加して更新します.

Alessandro Speciale

最終更新:6/30(金) 20:13
Bloomberg