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「菅さんでも…笑える話がある」 古賀茂明さんが「最後に書きたい一冊」とは? 「人間はみんな弱いもの」

7/4(火) 7:00配信

withnews

 経済産業省の官僚だった当時、実名の論文で、民主党政権下の公務員改革が不十分であると訴えた元「改革派官僚」の古賀茂明さん(61)。新著「日本中枢の狂謀」(講談社)が発売2週間で3刷まで重版がかかるなど執筆活動でも活躍が盛んです。60代を迎え、「人生最後に書きたい本は何ですか」と尋ねました。

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人生最後に書きたいのは……小説?

 最近では、東京都知事選、新潟県知事選でも候補者として擁立の動きがあった古賀さん。近著では「報道ステーション」降板問題を入り口に、メディアの劣化や安倍政権のメディア統制の動き、原発問題などについて自身の体験や知見などを元に記しています。

 その古賀さんが「人生最後、そうだな。だいぶ最後に近づいてきて……」と漏らした後に口から出たのは、意外にも、「実はね、小説を書こうと思っているんです」という言葉でした。

小説なら、よりリアルに伝えられる

 新著でも、キャスターの古舘伊知郎さん、菅義偉官房長官などの実名が出てきますが、「ノンフィクションとして書くと限界があるわけですよ、やっぱり。絶対こうだろうと思っていても、証拠がないと書けないじゃないですか」と話します。

 「この裏にはもっともっと面白い話があるけれど、抑えている部分がある」。それを小説の形にすれば、よりリアルに伝えられる、と考えているそうです。

「原発ホワイトアウト」より面白い

 古賀さんの語り口を聞くと、まず思い起こされるのは「原発ホワイトアウト」(講談社)という小説。電力会社、政治家、省庁の癒着を書いた内容で、「現役キャリア官僚が小説の形で書いた告発本」として話題となりました。

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題に関し、東電に厳しい姿勢を示し続けた泉田裕彦・前新潟県知事など、モデルがほぼ特定できる登場人物もいます。

 「あの本のイメージですか?」と尋ねると、古賀さんは「あれよりもちょっと面白い。ははははは」と笑いました。

とんでもない悪人でも笑えるところがたくさんある

 理由として、「原発ホワイトアウト」はサスペンス風の展開でしたが、古賀さんが考える小説は人間模様を織り込んだものになるから、とのこと。

 古賀さんは性悪説でも性善説でもなく、「人間は基本的にみんな弱いもの」という「性弱説」という立場を採っているそうです。

 「僕が何かを考える時に必ず考えるのは、人間の弱さという心理的なことなんですよ。政治家にしても、どこかの会社の政治家にしても、官僚にしても」

 それぞれの立場ごとの弱さを考えると、物事の帰結はだいたい見えてくる。「その過程を書いていくと、すごく面白いと思う。とんでもない悪人でも笑える、というところがたくさんあるし、(官房長官の)菅さんでもたぶん、すごく笑える話があるだろうな、と思うんです」と話します。

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最終更新:7/4(火) 7:00
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