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名前もウマい「達者de菜」 山形のニラ、秀逸すぎるネーミングが話題に 実は高齢化する生産者の思い代弁

7/3(月) 7:00配信

withnews

 「名前だけで買った」と話題になっているニラがあります。その名も「達者de菜」。山形県最上地方の生産者でつくる「最上広域にら部会」の統一ブランド名です。遠方に暮らす家族や友人へのエール、そして高齢化する生産者の思いが込められているそうです。名前の由来を取材しました。

【画像】これが「達者de菜」。1株あたり収穫回数は3回、収穫時間は気温が上がる朝7時までに制限

ツイッターで話題に

 先月中旬、「名前だけで買った」という文言とともにニラの画像がツイッター投稿されました。パッケージには「山形県産にら 達者de菜」と書かれています。

 この投稿に対して、「センスあるな」「ネーミングセンスが素敵だと購買意欲が高まりますよね」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万を超えています。

名前の由来を聞きました

 山形県の最上総合支庁農業技術普及課によると、達者de菜が誕生したのは平成5年。比較的栽培がしやすく、収益性が高い品目としてニラの導入が進むなかで「最上広域野菜振興協議会にら部会」が発足しました。

 それまで各生産組織の名称で販売していましたが、発足を機にブランド名を統一することになり、達者de菜に決まりました。

 農業技術普及課の担当者は、名前の由来について、こう説明します。

 「『達者でなあ』には、遠方に暮らす家族や友人に『達者で暮らせな=元気で暮らしてください』と伝える意味があります。ネーミングを決めるときのメンバーは、高齢化を意識する年代でしたが、まだまだ元気でニラを作り続けたいとの願いがありました。そのため、『ニラをいっぱい作って食べてもらって、生産者も消費者も、みんなが達者で長生きできるように』との願いが込められているそうです」

 名前を決める会議では、最初「達者で菜」と表記したそうですが、「で」を「de」にした方がなんだか格好良く、インパクトがあったことから、アルファベットになったそうです。

どんなニラなのか?

 JA全農山形によると、達者de菜の特徴は以下の通りです。

 ・全て露地栽培のため、ニラ本来の味・風味が味わえる
 ・1株あたり収穫回数を3回までと決めており、太くて葉の厚いニラになっている
 ・収穫時間を気温の上がる朝7時までと決めており、鮮度の良いニラを出荷している

 年々、生産者戸数は減少していますが、規模拡大を図る生産者が出てきているため、面積はここ数年増加傾向にあり、販売額も平成27年・28年と連続して10億円を超えたそうです。

 名前が話題になったことについて、JA全農山形の担当者はこう話します。

 「これまで最上地域の主力品目である達者de菜の販売戦略を練り、PR活動を積極的に行ってきました。話題になっていることは嬉しい限りです。生産者が心を込めて栽培しているので、ぜひ食べていただければと思います」

最終更新:7/3(月) 9:52
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