ここから本文です

結婚したら家計の口座管理どうする?つくるべき共通口座はこの3つ!

7/2(日) 11:10配信

ZUU online

結婚すると、独身時代とはさまざまなことが違ってきます。夫となり妻となった2人が生活を共にしていくわけですから、まずは、生活費を出し入れする“お財布”が共同になるということが、大きな変化ではないでしょうか。昨今では夫婦共働き世帯の割合が専業主婦世帯を抜き、お互いに協力して家計を支えていくことが珍しくなくなりました。収入源が2つあることで、経済的な余裕は確保できるかもしれませんが、夫婦がどちらも働くことで生活費など支出の管理が単純ではなくなることに悩む夫婦は多いようです。
今回は、結婚したらどのように口座を管理していくのがいいかを考えてみましょう。

■結婚後、家計をひとつの口座にまとめてはいけない理由

結婚しても仕事を辞めず、夫婦共働きを選択する場合、一般的にいえば、専業主婦世帯より経済的負担は軽くなりそうです。しかし、共働き夫婦のお金の悩みを聞いてみると、「なぜか貯蓄ができない」「2人で働いているのに生活費がギリギリ」といった声をよく耳にします。平均的な世帯年収より多い家庭でも同様です。共働き夫婦にこのような悩みがあるのはなぜなのでしょうか。

考えられる要因の一つに、夫婦間で生活費の管理がうまくいっていないことが挙げられます。結婚後、支出の管理や貯金について話し合わないままズルズルと過ごしてしまったという家庭は意外と多いかもしれません。

新婚のうちは、相手の生活スタイルやお金の使い方を把握しきれないということもあるでしょう。また、共働き家庭だからこそ、忙しさにかまけて家計管理に向き合う機会がなかったということも。お互いそれぞれに収入があれば、ひとまず支出の際に困ることはなく、だからこそ余計に管理がずさんになるとも考えられます。

それでは、共働き夫婦の口座管理にはどのようなパターンがあるのでしょうか。

1.収入の多いほうが生活費を負担する

例えば、夫が正社員で妻が派遣社員やパートというように、どちらかの収入がどちらかを上回る場合によく見られる家計管理法です。家族用の口座は作らず、夫または妻が、公共料金の引き落としや住宅ローン、通信費といった固定費をはじめ、生活費全般を負担します。

ここで収入の少ないほうが、生活費を負担しない代わりに貯蓄を担当できていればいいのですが、きちんと決めないままやり過ごしてしまった場合、自分の好きに使って貯蓄をしていなかった……なんてことも多いようです。

また、一方の負担が大きくなり過ぎて自由に使える金額が少なくなるなど、不公平による不満が生じることもあります。

2.それぞれが決められた支出項目を担当する

夫婦がどちらも正社員など、さほど収入に大きな差がない場合、それぞれが決められた支出項目を担当するという取り決めをしている夫婦は多いようです。夫が住居費と公共料金、妻が食費とその他の固定費を担当するなど、それぞれの支出を負担したら、あとは各自が自由に使えるという方法です。

一見すると公平であるようですが、この口座管理の仕方では家族としての貯蓄ができないことに注意すべきでしょう。支出に無駄があっても気付きにくいという落とし穴もあります。お互いに支出を分担することで、「相手には貯蓄する余裕があるだろう」と思いこんだ結果、夫婦ともに全くお金を貯めていなかったということもよくあるパターンです。

財布が別になっていることで、家計全体として無駄をなくして節約しよう、お金を貯めようという意識が薄れてしまうこともデメリットといえます。

3.生活費をひとつの口座で一括管理する

それでは、生活費を全てひとつの口座で管理するのはどうでしょうか。お互いの給料から毎月決められた金額を生活費用の口座へ入金し、そこから住居費や公共料金、固定費、食費、その他雑費などを全て支出します。

入金する額はそれぞれの収入に応じて決めれば、一方の負担が大きくなることもありません。家族として使うお金の口座をひとつにすることで、節約するポイントを一緒に見つけることもできるでしょう。

ただし、気を付けておきたいのは、全てを一括管理しようとすると貯蓄がおろそかになる危険があること。よく、決められた金額をお互いが生活費口座に入金し、余ったお金を「貯金している」夫婦を見かけます。しかし、これでは不定期に大きめの支出があった際、あっという間になくなってしまいますし、本来の意味での貯蓄ではなく、予備費として使っているに過ぎません。

つまり、「生活費口座に少しお金が余っては無計画に使う」の繰り返しになり、結果的に貯蓄ができなくなる可能性が高いのです。

■どんなふうに口座を分けたらいいの?

では、共働き夫婦の口座管理は、どうするのが最適なのでしょうか? やはり、まずは家族口座として生活費用の口座を一つ持つことが基本となります。ただし、それだけですと先述の通り、貯金ができない、不定期な出費である「予備費」が用意できないといった弊害が生まれてしまいます。

そこで、生活費用口座のほか、年払いの保険料や固定資産税など、税金の支払いに備える「予備費用口座」、そして「貯蓄用口座」を用意するといいでしょう。

【生活費用口座】
家族の支出として基本になるのが、この生活費用口座です。この口座に、毎月かかる生活費を、それぞれ決められた金額分、入金します。毎月の支出は一定ではなく、多少前後しますので、少し余裕を持った金額に設定するといいでしょう。それでも万が一足りなくなった場合は、予備費から補てんします。逆に、お金が余るようであれば予備費口座へと移しましょう。

これならば、生活費、予備費、貯金の残りは個人の小遣いとして使うことができます。基本的な支出はこの口座で一元管理されているので、お金の流れや節約ポイントが見えやすくなっています。

【 予備費用口座(税金・保険料)】
生活費用口座のほかに重要なのが、税金や保険料などに備える口座です。自動車保険の保険料や固定資産税などのほか、冠婚葬祭の費用、帰省のための費用など、不定期に発生する費用もこの口座にストックしておきます。

この口座を作らないと、必要になれば貯金から切り崩すことになり、お金が貯められません。ボーナスから、もしくは毎月一定額をこの口座へ入金しましょう。

【貯金用口座】
多くの共働き家庭が「なぜかできない……」と悩む貯金を確実にしていくには、何より、生活費用口座とは別に、貯金用の口座を作ることが大切です。ただし、「余った分を貯金する」では、実際にお金を貯めることはほとんどできないと思ったほうがいいでしょう。確実に貯めるためには、先に貯蓄用のお金を取り分けるのです。

しかし、生活費用口座や予備費用口座に加えて、貯金用のお金をわざわざ別の口座に入金するのは、忙しい共働き家庭にはなかなか難しいかもしれません。つい、うっかり忘れてしまう、また、怠け心や「今月1回くらいはいいか……」という気持ちが生まれないとも限りません。

そこで、お互いが毎月自動的に貯金できる仕組みを作りましょう。「自動積立定期預金」などの商品を利用すれば、給与口座から貯金用口座へ自動的にお金を移すことができます。毎月決まった積立日に、あらかじめ設定した金額が勝手に移行されるため、忙しい共働き家庭でも手間をかけることなく貯めていけますね。

この方法で貯金をしていくと、夫婦それぞれが貯蓄用口座を持つことになりますが、一方は教育資金、もう一方は住宅資金など、目的別に分けることも可能になります。

■家族のお金について夫婦で話し合おう

夫婦共働きの家庭は、「生活費用口座」「予備費用口座」そして「貯金用口座」の3つを使い分け、口座管理していくことがポイントです。

ただし、お互いに生活費を自分名義のクレジットカードで支払っていて口座を統一できない、すでに支出項目ごとに担当を決めていて今さら生活費用口座を一元化するのは難しい――そのようなケースもあるかと思います。

その場合、担当する生活費は各々が負担するとしても、「予備費用口座」と「貯金用口座」をあらためて作るなど柔軟に対応し、貯められるうえに管理しやすく、それが継続可能な仕組みを作り上げるといいでしょう。

口座に入金する手間もできれば省きたいものです。ネットバンキングを利用すれば、パソコンやスマートフォンからも手続きできますので、うまく活用してみてください。

また、共働き家庭の家計管理がうまくいかないのは、そもそも、家族のお金についてお互い話し合う機会を持っていないことが考えられます。結婚して家族になったら、できるだけ早い段階で家計のどう管理していくか決めておくことが賢明です。

武藤 貴子
AFP、ネット起業コンサルタント。会社員時代、お金の知識の必要性を感じAFP資格を取得。独立後はネット起業のコンサルとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。

(提供:DAILY ANDS)

最終更新:7/2(日) 11:10
ZUU online