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「入居や退出の時に写真を撮る」が賃貸物件退去時のトラブル回避に効果あり

7/2(日) 12:10配信

ZUU online

賃貸物件の退去時に敷金以上の出費をした経験がある人も少なくないようだ。こうした失敗は「とある行為」をしておくだけで防げる可能性があるという。無駄な支出を避けるためにも、引っ越し上手になるためのポイントを押さえるとしよう。

■退去時のトラブル上位に「敷金で補えない経済的な負担」

賃貸物件の仲介や管理運営などを手掛けるハウスメイトパートナーズは2017年4月中旬、男女1,000人に対して「引っ越し時のトラブル経験」に関するインターネット調査を実施した。この結果、賃貸物件の退去時に「失敗・トラブルを経験がある」と答えた割合は全体の42%にものぼった。

具体的なトラブル内容をのぞいてみると「敷金が戻ってこなかった(31%)」や「入居時からあった傷・汚れの修繕費を請求された(27%)」といった、経済的負担に関するものが上位を占めている。その他のトラブルには「退去申請・手続きに時間を要した(25%)」などもあり、アクシデントの内容は様々あることが分かる。

さらに本調査では別の切り口からも質問を投げかけており、「経済的な影響が生じたか?」も報告している。結果としてはトラブル経験者のうち65%の人に経済的な負担が生じており、その金額は5万円以上が38.8%となっていることが判明した。

ただでさえ引っ越し時には何かと出費がかさむものだ。それにもかかわらず「敷金が戻ってこない」「退去費用が発生している」のは非常にもったいないので、経済的な負担を抑えるための工夫が必要になってくる。

■「入居時に写真を撮る」ことでトラブルを回避する

退去時に失敗・トラブルを経験している人がいる一方で、上手にトラブルを回避している引っ越し上手もいる。本調査では、この人たちが心掛けている具体的な行動として「入居や退去時に写真を撮る」といった回答が得られており、あらかじめ室内の傷や汚れなどの証拠を残していることが分かった。

注意すべきことは写真を撮ったから安心というわけではなく、入居時・入居中に修繕する事由が生じた際にその旨を管理会社や大家に報告する点だ。小さな修繕だけであれば入居者が自己負担で直せばいいが、大きな修繕を要する事態になったら管理会社等に連絡をして適切な対応を取るべきだろう。こうした行動を心掛けることで、退去時のトラブルを防げる可能性が高まる。

ただ入居時や入居中に注意を払っていたからと言って、退去時の失敗やトラブルを確実に防げる保証はない。場合によっては貸主との間でトラブルが生じる可能性だって残されている。こうした事態に陥っても、貸主の一方的な意見を鵜呑みにしないことが重要だ。

■退去時には「原状回復の原則」に則って対応する

貸主と借主間の賃貸トラブルを防止するために、東京都では「賃貸住宅紛争防止条例(通称、東京ルール)」が制定されていたり、国土交通省から「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が提供されたりしている。さらに2017年5月26日には民法改正法が成立し、敷金や原状回復のルールが明確化することになった。

こうしたルールやガイドラインに掲載されている内容によれば、貸主は経年変化や通常の使用による消耗分を負担し、借主は自身の故意・過失等によって生じた損耗分を負担する決まりになっている。例を挙げると「画鋲などの穴は貸主負担」であり、「釘穴やねじ穴は借主負担」といった具合だ。万が一、退去時にトラブルが生じた際には、この原則にのっとって負担分を確認することが重要になる。

ルールやガイドラインがあるからと言って、借主がトラブル回避に努めないで良いわけではない。先にも説明した通り、「入居時には室内の写真を撮る」「修繕が費用な時には相談する」など、問題を起こさないように予防する意識が大切だ。(吉田昌弘、フリーライター)

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最終更新:7/2(日) 12:10
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