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どうする東京五輪 福原愛「ママでもメダル」に多くの難関

7/2(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

“代表入り”はあるかもしれない。

 ロンドン、リオ両五輪の女子卓球団体でメダルを取った福原愛(28)が第1子を妊娠。出産は11月ごろの予定で将来は現役に復帰したいという。

 前女子日本代表の村上恭和監督は、リオ五輪後の日刊ゲンダイのインタビューで次のように語っていた。

「結婚した福原は何とか(代表に)残って欲しい。卓球は継続的に努力すれば30歳過ぎてもトップ選手としてやっていける。東京五輪の代表が伊藤(美誠)や平野(美宇)、早田ひならの10代の選手ばかりに押し切られたら、卓球はやっぱり若い選手じゃないとダメなのかということになる。競争は厳しいでしょうが、福原は卓球を続けて五輪代表になり、(既婚者として)メダルを取る第1号になって欲しい」

 昨年9月に結婚した福原がこの時期に妊娠したのは「ママで五輪」というプランに沿ったものとみられている。だが、現在休養中の選手にとって東京五輪の代表入りは限りなく厳しい。

 国際卓球連盟は18年1月から世界ランキングの方式を変更する。新ランキングは過去の実績は考慮されず、年間の成績上位の8大会のみが反映される。テニスの世界ランクに近い形だ。

 それに加え、国内の卓球界は男女とも10代選手の実力が飛躍的に伸びている。リオ五輪に倣えば、東京五輪の代表(世界ランクの国内上位3人)は19年9月時点のランキングで決まる。仮に福原が出産後の18年途中から、自費で国際大会に出場しても短期間で日本のトップ3に入るのは至難の業だ。

「確かに選手としては絶望的ですが……」と、ある卓球関係者がこう言う。

「ロンドンでは27歳だった平野(早矢香)が主将を務め、リオの主将だった福原も27歳。20年の東京では石川(佳純)が27歳を迎える。石川は故障さえなければ代表入りが濃厚ですから、これまでの流れなら主将に指名される。しかし、東京は過去の五輪とは背負うものが違う。女子の卓球は強敵の中国相手に、団体、個人で金メダルが義務づけられる。リオの福原は15歳だった伊藤の気持ちを楽にさせようと随分気を使っていた。金メダルの重圧がかかる石川には自分のプレーに集中させたい。若い選手から慕われ、4大会連続で五輪に出た福原なら、若手のメンタルケアができるのでコーチに最適だし、石川の負担も軽減される。地元開催の五輪で、卓球界の宝を眠らせておくことはない」

 5度目の五輪は指導者での出場になるか。