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ドラ1大山が阪神救った!プロ初Hが連敗脱出弾 ドラフトの“屈辱”胸に大仕事

7/2(日) 6:04配信

デイリースポーツ

 「阪神3-1ヤクルト」(1日、甲子園球場)

 ルーキーの一振りが虎を救った。0-0で迎えた三回。ここまで無安打ながら初の5番に抜てきされた阪神のドラフト1位・大山悠輔内野手(22)=白鴎大=が、左越えにプロ1号の先制3ランを放った。阪神新人のプロ初安打が初本塁打は30年ぶり。これが決勝打となり、チームは連敗を8で止めた。

 甲子園に響き渡った大歓声。そして手に残った確かな感触。悔しさを味わったあの日から、およそ8カ月。大山のプロ初安打は、連敗のチームを救う決勝3ランとなった。4万4420人が駆けつけた甲子園で、記録にも、記憶にも残るアーチを描いた。

 本拠地初スタメンで初のクリーンアップ、5番に抜てきされた。見せ場は三回に訪れた。2死二、三塁。ヤクルト先発の原樹が投じた2球目、145キロの直球を捉えた。打球は虎党の思いを背負って、そのまま左翼席最前列に着弾。「入るとは思わなかったんですけど、本当にファンの皆さんの声援がホームランにしてくれたと思います」。大歓声に包まれ、幸せをかみしめながらダイヤモンドを一周した。

 18日に初めて1軍昇格を果たし、9打席目で放った待望の初安打が初本塁打。「プロ野球に入ってきて、初仕事が大仕事になったなという印象です」と言う金本監督も、打球がスタンドに入った瞬間、ベンチ前のラバーを思い切りたたくほど大興奮だった。

 辛い記憶がある。昨年のドラフト会議。阪神の1位指名選手として“大山悠輔”の名前がアナウンスされた。夢にまで見たプロの世界へ道が開け、喜びもひとしおだったが…。

 自宅へ帰り、録画していたドラフト会議の放送を見て愕然(がくぜん)とした。「ドラフトで普通あがるのは、おおーっていう歓声じゃないですか。でも僕の時は、ええーって。それは忘れられないですね」。悔しかった。だからこそ、プロに入って結果を残したかった。そして今、大山は大観衆の中で打席に立てることに喜びを感じている。

 「今までの人生で一番幸せな時間でした」

 聖地のダイヤモンドを回った心境を、そう振り返った。連敗はルーキーの一撃で止まった。チームが勝てたことが何よりもうれしいという大山。期待のドラフト1位が、華麗にそのベールを脱いだ。