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稀勢「あー!!」復活ロードに暗雲 左腕力入らず…親方衆は出場を不安視

7/2(日) 6:04配信

デイリースポーツ

 「大相撲名古屋場所」(9日初日、愛知県体育館)

 左上腕部などの負傷で夏場所を途中休場した横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=が1日、名古屋市の二所ノ関部屋で二所ノ関一門の連合稽古に参加し、2日連続で小結嘉風(尾車)と三番稽古を行い、2勝7敗と精彩を欠いた。左腕に力が入らず最後は5連敗。患部がまだ回復していないことを露呈し、一門の親方衆らからは出場を不安視する声が続々と上がった。

【写真】横審、稀勢の里に休場勧める意見

 稀勢の里の悲痛なうめきが稽古場に響いた。「あー!!」。三番稽古の9番目、立ち合いで顔をしかめ、左腕をかばうように自ら土俵を割った。そのまま稽古は終了。一門の総帥、二所ノ関親方は「最後がどうだろ。心配だね。本調子じゃないな」と患部を悪化させた可能性も示唆した。

 順調に見えた復活ロードに暗雲が立ちこめてきた。前日の連合稽古でも嘉風に9勝12敗。この日も同じ相手を指名し雪辱を期したが、2勝7敗と惨敗した。

 差し手の左を封じられ、もろさを露呈。スピードある相手に翻弄(ほんろう)され、突き落とされるなど最後は5連敗。「くそー」「ダメだ」と何度も吐き捨てた。

 芝田山親方(元横綱大乃国)は「壊れたところをしっかり修復しないと」と厳しい口調。視察に来た元横綱で解説者の北の富士勝昭氏は「治ってないんだな。『いてっ』って言ってた。左から押して胸を合わせるまでいかないから回り込まれる。(最後に)また(故障を)やったんじゃないか。(しかし)休めないだろうな」と苦しい立場を思いやった。

 横綱は「まあこんなもんでしょ。疲れ?そういうのもある。修正というより、しっかり稽古するだけ。少し歯車が狂うと良くない。少しでも変えようと思うけど」と悩める心境を吐露した。豪腕の左に力が入らなければ、途中休場した夏場所の二の舞い。残り1週間、休場ピンチに立たされた。