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医者よりもGoogle先生? 気をつけたいWEBの医療情報 モバプリの知っ得![12]

7/2(日) 12:30配信

琉球新報

 インターネット上でよく見かける言葉に「Google先生」というものがあります。

 Googleは言わずと知れたインターネット検索サイトで、調べたい言葉や気になる言葉を入力すると、わずか数秒間で多くの情報を届けてくれます。

 そんなGoogleを「先生」と呼んで、ありがたがる。

 いかに私たちが検索に頼っているかがわかる言葉です。

 便利に使っているネット検索ですが、昨年末ごろから「信ぴょう性に欠ける健康や医療に関する情報」が検索の上位に出てくることで、信頼性が揺らいできています。

 健康や医療に関する情報は、一歩間違えると命を落としかねない非常に大事なものです。検索や書き込みを参考にする場合は細心の注意を払い、情報を取り込まなければなりません。

予断を許さないWEBの医療情報
 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が運営するキュレーションプラットフォームのWELQ(ウェルク)は昨年11月に、「医療情報に関する記事の信憑性について多数のご意見が寄せられたことを受けて」サイト上の全ての記事を非公開にしました。

 キュレーションとはインターネット上の情報を集めてまとめること。「NAVERまとめ」やTwitterのつぶやきをまとめた「Togetter」などもキュレーションプロットフォーム、キュレーションサイトと呼ばれます。

 WELQはさまざまなサイトから情報を寄せ集め、健康や医療に関する記事を書いていました。その中で信ぴょう性に欠ける、根拠の乏しい記事などが多数あり、さらには検索結果の上位に表示されることで多くの批判を浴び、サイトが非公開となりました。

記事:【お知らせ】WELQの全記事の非公開化について

 WELQを運営していたのがプロ野球球団ももつDeNAだったため、テレビ番組などでも取り上げられ、大きな問題となりました。

 また、サイトが問題となったのはWELQだけではありません。

 株式会社ニコリーが運営する「NICOLY(ニコリー)」は、医師の監修をうたう美容整形情報サイトでしたが、記事の内容の不備を指摘され、今年6月に全ての記事が非公開になっています。
 

記事:全記事の非公開化と今後の対応について | NICOLY:)[ニコリー]

 WELQ、NICOLYは会社が組織として運営していたため、外部からの指摘に応える形で、記事を非表示にしています。

 しかしながら信ぴょう性の低い医療情報を取り扱う個人サイト・個人ブログはまだまだ多くあり、インターネットで調べる場合には引き続き注意が必要です。
 

なぜ、信ぴょう性の低い情報が広まるのか?
 しかしながら、信ぴょう性の低い健康・医療情報が広がりやすいのには理由があります。

 「R=I×A」

 この方式の意味を覚えているでしょうか?
 これは、デマ・流言研究の古典『デマの心理学(1947年)』にて説明されている、不確かな情報が広がる公式で、Rはデマの広がり、Iは内容の「重要さ」、Aは内容の「曖昧さ」です。

 情報が「曖昧」であればあるほど、「重要」であればあるほどデマや流言は広がるという公式です。

記事:ネットで広がるデマ情報 方程式と3つの対策 モバプリの知っ得![1]

 健康・医療情報は命に関わるとても重要なものです。

 そのため、不確かな情報が広がりやすい下地がすでに出来上がっています。

不確かな健康・医療情報。その対処方法は?
 WELQを皮切りに問題が明るみになった「インターネットと医療情報」については、医学部出身のライター朽木誠一郎さんが切り込み、対処方法などを紹介しています。

 朽木さんのYahoo!での記事『「がん」などのインターネットの検索結果で「信頼できる医療情報」を手に入れるために知っておきたいこと』内では、「特定非営利活動法人日本インターネット医療協議会(JIMA)」の公式ホームページ内からこのように引用されています。

『インターネット上の医療情報の利用の手引き』

1. 情報提供の主体が明確なサイトの情報を利用する
2. 営利性のない情報を利用する
3. 客観的な裏付けがある科学的な情報を利用する
4. 公共の医療機関、公的研究機関により提供される医療情報を主に利用する
5. 常に新しい情報を利用する
6. 複数の情報源を比較検討する
7. 情報の利用は自己責任が原則
8. 疑問があれば、専門家のアドバイスを求める
9. 情報利用の結果を冷静に評価する
10. トラブルに遭った時は、専門家に相談する。”
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuchikiseiichiro/20161024-00063263/

 10個もの項目とは、とても多いのですが、逆にいうとこれだけ慎重に調べないといけないということです。

 インターネットは自由に書き込める反面、信ぴょう性に関しては常に注意しなければいけません。
 


 琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON!」7月2日付けでも同じテーマを子ども向けに書いています。

 親子でりゅうPON!と琉球新報style、2つ合わせて、ネット・スマホとの付き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。



【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/

 


「モバイルプリンスの知っとくto得トーク」はこちら

 

琉球新報社

最終更新:7/2(日) 12:30
琉球新報