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【巨人】自力V消滅!9回2死まさか…守護神カミネロが満弾食らった

7/2(日) 6:05配信

スポーツ報知

◆巨人4―6DeNA(1日・東京ドーム)

 巨人は悪夢の逆転負けで、今季72試合目にして自力優勝の可能性が消滅した。1点を追う8回2死満塁、村田が走者一掃の3点二塁打を放ち、一時は逆転。だが9回、守護神のカミネロが「あと1人」の2死満塁から桑原に逆転グランドスラムを浴び、3連敗となった。右膝故障の阿部が2軍戦とのWヘッダーで復帰するなど光も差したが、再び借金10で首位・広島とは15ゲーム差。プロ野球史上、15差からの逆転優勝は例がなく、厳しい現実にさらされた。

 ベンチの由伸監督は、ただぼう然と打球を追った。下を向き、ひと呼吸入れ、これが精いっぱいだった。打たれたカミネロも、小林も、ヒーローだったはずの村田も、その場から一歩も動けなかった。2点リードの9回。あと1人から桑原に逆転満塁弾を浴びた。まさかの一撃に、東京Dの誰もが声を失った。

 広島が勝ち、15ゲーム差。自力優勝が消滅した。8回に、村田の右越え二塁打で3点を奪い、逆転した直後の悪夢だった。試合後の会見。悔しさを必死に抑えながら、指揮官は応じた。

 「まあ、前もって言われているので、今日負けたらそうなることくらい分かっていた。ただ、明日勝てば、勝っていけば、状況も変わっていくわけだから」

 “たられば”を言えばきりがない。ここまで15セーブを挙げている守護神は、「調子? 良くなかったです。野球ではいい登板もあれば悪い登板もある。たとえ完璧な投球をしても打たれる時はあるので、しょうがない」と切り替えた。が、チームとして1つも落とせない状況に変わりはない。ならば、調子が悪いと察すればセオリーを変えてでも、途中でマシソンに託す手はなかったのか。実際、制球力や球威は本来ではなかった。4安打1死球4失点。由伸監督は「今はそういう役割だからね。こういう形はチームとしては当然の形だから」とかばった。

 主役はそろっていた。6月18日のロッテ戦(東京D)で右膝を負傷した阿部を、1軍に戻した。この日は午後1時からのイースタン・ヤクルト戦(G球場)で3打席立ち、1安打1打点をマーク。午後6時からのナイトゲームに呼び寄せた。ベテランでは珍しい“ダブルヘッダー”だった。試合前には控え組を呼び集め、ベンチ内で手を合わせて活気づけた。自身は1点を追う8回無死一、三塁で代打で登場し一ゴロも、村田が逆転二塁打でカバー。次戦へも勢い付く流れだった。

 「何とか1回はひっくり返したので、何とか逃げ切らないといけない」とも由伸監督は言った。シーズン折り返しとなる72試合目。阿部の復帰で再スタートと位置づけた一戦に、重い黒星が刻まれた。

 慎之助は「いいところで使ってもらって結果が出なかったのが残念」と奥歯をかんだ。初回に自らの悪送球で2点目を献上した坂本勇は「自力消滅? 1個ずつ勝っていくしかない。先を見ないで、1試合1試合やっていくしかない」と現実を受け止めた。プロ野球史上、15差からの逆転Vはない。だが、諦めたらそこで終わる。まだ、下を向くのは早い。(水井 基博)

 ▼巨人の自力V消滅 首位の広島が勝ち、巨人が敗れ、巨人の自力Vの可能性が消滅した。巨人は残り71試合に全勝したとすると、102勝41敗で最終勝率.713。残り70試合の広島は、巨人との直接対決14試合に全敗しても、他カードに全勝すれば(56勝14敗)、102勝40敗1分けの最終勝率.718で、巨人を上回るため。1リーグ時代の48年には、48試合目で自力Vの可能性が消滅。2リーグ制(50年)後では、80年に66試合目、97、11年に67試合目。最下位に沈んだ75年は71試合目で消滅した例がある。これで巨人は首位・広島と15ゲーム差。63年西鉄が南海との14.5差をひっくり返して逆転優勝した、最大ゲーム差も超えてしまった。

最終更新:7/2(日) 7:41
スポーツ報知

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