ここから本文です

阪神の救世主は藤浪!早い復帰待たれる

7/2(日) 14:00配信

デイリースポーツ

 今、救世主を求めている。阪神は交流戦明けから広島に連敗。中日にも3連敗と苦しむ。夏場を前に全体的に下降気味。新助っ人や西岡など攻撃陣の変化を求む声も聞こえるが、ここまで投手を中心に戦ってきたチーム。打線が波に乗れないからこそ、失点をいかに防ぐか。守り勝つ野球の重要性が問われる。

 「先のことなんて、考えられないよ。1日、1日、やりくりに必死な状況ですから」

 今後の見通しを聞くと、香田投手コーチがつぶやいた。チーム防御率はリーグトップ(1日現在)だが、投手編成には日々頭を悩ませているという。それでも7勝のメッセンジャーを軸に能見、秋山、岩貞、青柳、ドラフト2位・小野(富士大)と先発投手は6人がそろっている。加えて桑原、マテオ、ドリスらで形成する中継ぎ陣は、金本監督も「ウチがナンバー1だと思う」と自負する強みだ。

 文句の付け所は少ないのだが、開幕の構想からすれば1人の不在が目にとまる。「15、6くらいは勝って欲しいです」。金本監督は開幕を目前にした3月27日、藤浪への高い期待を口にしていた。だが、5月26日のDeNA戦(甲子園)を最後に無期限2軍降格。4月4日のヤクルト戦(京セラドーム)で9四死球を喫したように、制球が定まらず不安定な投球が続いていた。

 プロ入り3度目の登録抹消。故障が理由だった過去2回とは事情が違う。あれからはや1カ月が過ぎた。降格後は4試合に登板。成績は以下の通りだ。

(1)6月3日のウエスタン・中日戦(安芸)=5回3安打1失点。

(2)10日の同ソフトバンク戦(甲子園)=6回4安打2失点。

(3)16日の同オリックス戦(舞洲サブ)=6回2安打無失点。

(4)24日の同広島戦(甲子園)=7回5安打2失点。

 数字だけを見ればまずまずだが、香田コーチが続ける。「絶対に中途半端では上げたくないんですよ」。眼前の戦いだけを見れば、喉から手が…という状況なはずだ。だが、抹消自体がチームとして、大きな決断だった。西岡のアキレス腱同様、“再発”は絶対に許されない。求めているのは心技体の充実。16日のオリックス戦後、藤浪自身が「もがいている感じです。手探りの中です」と話したように、苦しんだ先に光が見えるはずだ。5年、10年先のチームを見据えた我慢でもある。

 「本人が変わらなければ何も変わらない」。ベテラン左腕の能見は変化を期待した上で、早期復帰を待ち望んでいる1人でもある。

 「本音で言えばこっちとしては、早く帰ってきて欲しい。それはもちろんだけど、本人のためにもそうだし、この1年で終わるわけじゃない。彼の野球人生は長いからね」

 7試合、40回2/3を投げて3勝3敗(防御率2・66)。残り半分となったシーズンを考えれば、目標にしていた15勝以上、200イニング到達は厳しくなった。それでもチームが苦境の今、救世主として藤浪の存在がクローズアップされる。1日も早い戦列復帰が、逆転Vの条件になるはずだ。(デイリースポーツ・田中政行)

スポーツナビ 野球情報

MLB 日本人選手出場試合8/20(日) 15:50