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勝谷誠彦氏 瞬殺で現職井戸氏に敗れる…「日本一の頭脳」も届かず

7/2(日) 21:22配信

デイリースポーツ

 任期満了に伴う兵庫県知事選は2日、投開票が行われ、5選を目指した現職の井戸敏三氏(71)が当選を確実にした。井戸氏の多選を批判し、県政刷新を訴えたコラムニストの勝谷誠彦氏(56)は及ばず、半世紀以上、官僚出身者が知事を担い続ける県政への“劇薬注入”はならなかった。

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 接戦も予想されたが、結果は瞬殺だった。午後8時に投票が締め切られた直後、井戸氏の当選確実の報道が伝わると、勝谷陣営が開票を待つ神戸市内の会場はどよめきと、落胆の声が交錯した。

 元報道記者の勝谷氏は、これまで約100カ国を渡り歩くなどした経験や知識、テレビ出演で得た知名度を武器にした発信力をアピールして善戦に持ち込んだが、軍配は16年間県政トップを担ってきた井戸氏にあがった。

 国政では加計学園を巡る問題や議員による失言などで政府与党に逆風が吹く中、兵庫では自民、公明、民進など与野党の県組織が井戸氏を支援。選挙戦最終日の1日の街頭演説でも、井戸氏の選挙カーに、久元喜造・神戸市長や、自公民の県連幹部の国会議員が乗り込み、支援を呼びかけた。

 これを有力組織の支援を受けずに立候補した勝谷氏は厳しく批判。「国会ではプロレスでケンカして、兵庫では相乗り。バカにしている、ふざけるな」とかみついた。

 井戸氏の多選を「長年同じ人がトップにいると役人が忖度しまくりになる」とも。テレビ番組での過激発言は「編集」だと笑わせつつ、選挙戦でも舌鋒鋭い演説を展開。児童虐待やいじめ撲滅から、サイバー捜査の強化など約100項目の「目標・施策」を打ち出し「日本一の頭脳。このまま火葬場で燃やすのはもったいない」とアピール。県政への斬り込みを期待させて支持を集めたが、55年間続く、官僚出身知事による県政が続行。歴史の扉をこじ開けることはできなかった。