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築地と豊洲の”併存”は「選挙目当て」なのか 玉虫色の方針に3つの疑問

7/2(日) 7:00配信

BuzzFeed Japan

地域政党「都民ファーストの会」を率いる東京都の小池百合子知事が、築地市場の移転問題で「築地は守る、豊洲を活かす」と基本方針を表明したのは、都議選の告示3日前だった。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

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自民党から「決められない知事」と批判を浴び続けた小池知事は、都議選を前に舵を切った。

ただ、豊洲に移転し、築地を再開発して市場機能を残すという基本方針は、説明が不十分だった。財源をどう確保するのか、採算が取れるのかが不明確で、「選挙目当てだ」とも指摘される。

小池知事は何を語り、都民、そして各党からどう評価されたのか。振り返る。

30分で打ち切った臨時記者会見

6月20日に急遽、臨時記者会見を開いた小池知事は、わずか30分間ほどで会見を打ち切った。報道陣で質問ができた記者は3人で、質疑の時間は約5分だった。

毎日新聞によると、都幹部が基本方針の内容を知らされたのは、約1時間前だったという。

小池知事は「豊洲、築地を両立させることが最も賢い使い道ではないか」と述べ、淡々と基本方針を説明した。

1.小池知事はどう説明した?

内容はこうだ。築地市場を豊洲市場に移転し、中央卸売市場としての機能を移す。そして、5年をめどに築地を食文化や観光の拠点となる「食のテーマパーク」として再開発する。競りなどの市場機能を築地にも確保し、「築地で営業したい」と希望する業者が戻れるようにする。

築地か豊洲のどちらかに決まる。多くの人がそう考えていたはずだ。斜め上をいく基本方針を掲げた小池知事は、「築地は宝だ」と強調した。

「長年培ったブランド力、そして地域との調和を生かし、改めて活用することが大切な宝を生かす方法ではないでしょうか」

築地を再開発する前には、土地を活用するとした。2020年の東京五輪・パラリンピックに間に合うよう、晴海地区に建設する選手村と競技会場を結ぶ「環状2号線」を開通させ、駐車場を整備するという。

一方、豊洲市場についての展望も語った。

「地下空間の追加対策など専門家会議から指摘のあったところの安全対策を講じた上で、生かすべきだ。冷凍、冷蔵、加工などの機能を一層強化して、ITを活用した総合物流拠点にする」

両市場をどう使い分けるのかは、「基本的な方針をもとに、早急に具体的な方策を詰めていくよう事務方に指示した」と述べるにとどめた。

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最終更新:7/2(日) 7:00
BuzzFeed Japan