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【スーパーGT】バトン、鈴鹿1000km本番に向け新課題「ドライバー交替は覚えることが多い」

7/2(日) 11:03配信

motorsport.com 日本版

 8月末のスーパーGT第6戦鈴鹿1000kmを前に、2度目のテストに臨んだ#16 MOTUL MUGEN NSX-GTのジェンソン・バトン。前回のテストではGT300との混走をうまく切り抜けられるかが課題としていたが、今回の公式合同テストでは、新たな課題「ドライバー交替の難しさ」に直面することになった。

【写真】練習がうまくいき、メカニックと”サムアップ”しておどけるバトン

 本人の希望により、今回のテストも参加することになったバトン。彼は2日間合わせて50周以上を走破した。前回のテストで出来なかった新品タイヤでのタイムアタックシミュレーションやロングランのテストなども行い、また前回できなかったGT300クラスとの混走も経験することができた。

 しかし、スーパーGTはマシンのドライビング以外にも覚えなければいけないことがたくさんある。そのひとつが「ドライバー交替」だ。

 TEAM無限は、初日のセッション終了後に、マシンをピット前に出して入念にドライバー交替の練習を実施。また、2日目午前のセッション直後に行われたサーキットサファリでも本番同様のシチュエーションで練習を行なっていた。

 スーパーGTのことを自ら事前に調べてくるなど勉強熱心なバトンだが、さすがに外からの映像だけでは判らない“難しさ”を痛感したようだ。

「このテストで初めてドライバー交替の練習をしたよ。単純に(マシンの乗り降りなど)ドライバーチェンジの部分は大丈夫なんだけど、それ以外に覚えなきゃいけないことがたくさんあって大変だった」

「クーリングダクトを抜いて、無線コードにドリンクのチューブも外して、シートベルトも外さなきゃいけない。最初はそれに混乱したし、練習が必要だね。ただ乗り降りしてドライバー交替するだけなら簡単なんだけど、それ以外に覚えなきゃいけないが多いなという印象だった」

 このように初めて体験したドライバー交替について感想を語ったバトン。ただ、指定されたピットボックスに止まるということについては、F1より簡単だとも語った。

「停車位置の前にストップボードが置いてあって、そこにも印がつけられているから、それを目指して入ってくればいい。あとF1の場合だと(ボードがある位置が)ジャッキだから、絶対に当てることはできない。でも、スーパーGTの場合は停止位置が若干ずれても大丈夫だから、F1と比べるとスーパーGTの方が簡単に感じたね」

 このドライバー交替の練習はタイヤメーカーテストの時には出来ていなかった項目のひとつ。それをバトンとともに確認できてよかったと、手塚長孝監督も語っていた。

「最初は難しい部分もあったので慣れてもらって。失敗もあり、成功もありでしたが、ドライバー交替の練習は前回できなかったので、今回それが出来て本当に良かったです」

 次回、バトンがスーパーGTにやってくるのは8月の鈴鹿1000km。いよいよ本番である。レースウィーク中も練習できる時間は限られているが、マシンをすぐに乗りこなすなど、なんでも吸収してあっという間に自分のものにしてしまうバトン。その真価を目にできる日が、刻一刻と迫ってきている。

吉田知弘