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デジタルとアナログの見事な融合!CECのCDトランスポート・3

7/2(日) 11:31配信

Stereo Sound ONLINE

作曲家、音楽家、録音エンジニア、オーディオ評論家の生形三郎さんが、気になるオーディオ製品をレビュー。ここでは、CECの新CDトランスポート「TL3 3.0」・その3 解明/ジャッジ編についてお届けする(Stereo Sound ONLINE)

デジタルとアナログの見事な融合!CECのCDトランスポートTL3 3.0



CDトランスポート
CEC TL3 3.0
価格:¥230,000(税別)

■進化の詳細をエステックに直撃

 その音を聴いて、TL3 3.0の進化に驚いた。と同時に、前述のアップサンプリング機能以外に、従来機からどんな点が進化したのか疑問が沸いた。エステックに問い合わせたところ、その回答に驚かされた。というのも、基本的な回路構成には、旧モデル(TL3N)から変更がないというからだ。

 では、何がブラッシュアップされたのか。それは、主にシャーシや機構部分なのだそうだ。一番大きく変わったのが、ピックアップなどのCDメカニズムが載せられたシャーシの大 型化で、その他は、振動に対する細やかな改良となる。これにはいくつかあるが、効果が大きいものとして、担当者は次の5つを挙げてくれた。

 まず、(1)フロントパネルが5mmから8mmへと変更され、(2)トップ及びサイドパネルに防振対策を実施。確かに、指でノックすると、従来機よりも共鳴音が低く、小さくなっているのが明白だ。続いて、(3)インシュレーターもアルミ削り出しに進化し、(4)本体を支えるボトムパネルは、2枚張り合わせとし制振を最適化した。2枚構造とのヒアリング比較で、2枚に決めたそうだ。最後は、(5)CDスタビライザーの変更だ。CDと同じ直径120mmサイズとなった。TL3N付属の70mm径のものと付替えてみると、その差は歴然。音全体の重心がグッと下がる。

 なお、CDスタビライザーは、従来機と同じ70mm径バージョンも¥7,000(税別)でオプション購入が可能だという。気分や再生ジャンルにあわせて、使い分けるのも面白そうだ。

【生形三郎(うぶかたさぶろう)】
作曲家、音楽家、録音エンジニア、オーディオ評論家。東京藝術大学大学院修了。音楽家の視点を活かした、独自の録音制作およびオーディオ評論活動を展開している。「オーディオ=録音⇔再生」に関する、多角的な創造・普及活動に取り組む。自宅アトリエでは、自作の4ウェイおよびフルレンジをメインスピーカーに据えるこだわり派。今春より東京電機大学理工学部で講師を勤める。

Stereo Sound ONLINE

最終更新:7/2(日) 11:31
Stereo Sound ONLINE