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旧国鉄士幌線の11連アーチ見納めか 崩落進み途切れる恐れ 北海道

7/2(日) 7:00配信

北海道新聞

糠平湖に水没、コンクリートの痛み激しく

 【上士幌】十勝管内上士幌町の糠平湖の水位によって見え隠れするため「幻の橋」と呼ばれる「タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)」で、今年に入って複数の大きな崩落が確認された。2003年の十勝沖地震以来の規模の崩落に、地元では「完全な状態を見られるのは今年が最後になるのでは」との懸念が広がっている。見る人の心を癒やす美しいアーチ橋は本当に見納めなのか―。現地を歩いて確かめた。

タウシュベツ川橋 見納め? 糠平湖 大きい崩落確認

 6月下旬、NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター(上士幌)のツアーに参加した。車で林道をくぐり抜け、糠平湖のほとりに到着すると、乾いた湖底の上に古代遺跡をほうふつとさせる全長130メートル、高さ10メートルの11連アーチが姿を現す。橋の中央部の2カ所にはV字状の大きな崩落があった。

内部の鉄筋むきだし 大きな亀裂も

 崩落の大きさは縦横約2メートルほど。周囲には崩れ落ちたコンクリートが山のように積み重なっている。内部の鉄筋がむきだしで、大きな亀裂が何本も入っていた。ツアーに参加した静岡県の会社員鯨井(くじらい)久史さん(33)は「崩落の大きさにショックを受けた」と語った。

 同橋梁は、旧国鉄士幌線のアーチ橋梁群の一つとして、1937年(昭和12年)完成。糠平ダム着工と旧士幌線の移設に伴い、55年、糠平湖に沈んだ。

北海道新聞

最終更新:7/2(日) 7:00
北海道新聞