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うどん店「赤虎」今年も 餌取さん古里で3年目 足寄町の旧愛冠駅

7/2(日) 14:44配信

十勝毎日新聞 電子版

 今年も、足寄町の旧ふるさと銀河線愛冠駅舎でうどん店「赤虎」が営業している。愛冠出身の餌取秀幸さん(66)=群馬県大泉町在住=が「地域が寂しくならないように」と取り組み3年目。6月から9月末まで期間限定で登場する穴場的な店として、着実に味と思いが根付きつつある。

 餌取さんは足寄高校卒業後、雪印乳業(現雪印メグミルク)足寄工場に就職。30歳で群馬に移り、冷凍食品の研究開発などに従事。再雇用で2013年まで働いた。愛冠には現在もきょうだいが住み、自らは本別町仙美里の親戚の家から通っている。

 「年に2回くらい帰っていたが、銀河線がなくなり、草はぼうぼう。寂しくてね」と、かつて通った旧愛冠駅でのうどん店を思い立った。店名は「強く印象に残る赤が好き。自分のえとをつけて命名した」。

 うどんは道内産の小麦を使い、足で踏んで強いこしをつける。注文すると、うどんとだし汁のみが出される。テーブルに備え付けた特製だれを加え、途中から三升漬け(とうがらし、こうじ、しょうゆなど)を入れて味の変化を楽しむ。

 かけうどん1杯300円、かき揚げ100円のほか、あんみつ(300円)も始めた。

 うどんは1日限定18食。餌取さんは「もうけより、古里が寂れないように頑張りたい」と話す。

 旧愛冠駅敷地には、わき水がくみ取れ、幸せを呼ぶとして隠れたスポットになっている「愛の泉」もある。夏に向け、水とうどんを求めて本州の観光客も訪れるという。

 営業は9月30日まで。午前11時半~午後2時。水、木曜日定休。問い合わせは餌取さん(090・3148・5213)へ。(木村仁根)

十勝毎日新聞