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「犬だけでなく人も快適」 木製のオーダーメイド犬小屋に注文殺到

7/2(日) 13:00配信

sippo

 事務所は犬小屋の中だ。広さ6畳ほどの木造の平屋で、パソコンや電話もある。高知県土佐町田井にある犬小屋製作工房Kの社長、川村幸雄さん(61)の仕事場だ。

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「もちろん耐震設計。都会では、こんなものまでほしいと言ってくれる人もおるがやき」

 嶺北産のスギでつくる犬小屋をインターネットで販売している。価格は3万~30万円ほど。天窓やテラスを設置したり、防音仕様も用意したり。

「人が入っても快適な犬小屋」を提唱する。犬小屋を自らの事務所にして、その言葉を証明している。

 川村さんは20代で地元を離れ、大阪や香川、兵庫などで建築設計や施工監理に携わってきた。2003年に農家を継ぐため、Uターン。野菜を作る一方、地元の木材で何かできないかと考えていた。

 05年、地元の友人との何げない会話の中で、「来年はいぬ年じゃねえ」の言葉にピンときた。「県産材で犬小屋を作ろう」と思い立った。その年の末、「工房K」を設立した。

 依頼主とメールなどでやり取りし、オーダーメイドに近い形で設計する。主に嶺北地域の職人十数人が、土佐町と本山町の4カ所にある工房で製作する。注文があればネコやウサギ、カメ、ニワトリなどの小屋も作る。

 当初、月数百件程度だったホームページへのアクセスは、数万件にまで増えた。年間5件ほどだった注文も、今は年間300件を超える。

 川村さんの名刺にはこんな言葉が書かれている。「木製犬小屋は、俺に任せろ」

sippo(朝日新聞社)

最終更新:7/2(日) 13:00
sippo