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「夢あきらめない」 児童施設出身者らスピーチ

7/2(日) 20:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 児童養護施設などで育った子どもに奨学金を支援するプログラム「カナエール」(カナエール2017実行委員会主催)のスピーチコンテストが1日、鶴見公会堂(横浜市鶴見区)で開かれた。公的な支援体制が整いつつあるとして、今回が最後の開催。6人の若者が舞台に立ち、夢を語った。

 調理師を目指す専門学校1年の男性(20)は、留年した高校時代に寄り添ってくれた施設職員への感謝とともに、「不自由と不幸はイコールではない」とスピーチ。「夢は自分の店を持ち、職員の先生に料理を振る舞うこと」と語った。

 茅ケ崎市の施設で生活した男性(18)は、看護師を目指している。経済的な理由などから進学先や目標を変更した経験を語ったうえで、「施設出身という理由で、夢をあきらめないことが僕の信念」と力強く言い切った。

 最優秀グランプリに選ばれたのは専門学校1年の女性(18)。母との暮らしや、施設職員の言葉などを基に自分自身と向き合った。「施設職員になって、どんな時も子どもの味方として一緒に生きたい。夢をかなえることで、(自身を)否定してきた自分も救いたい」と語り、大きな拍手を受けた。

 カナエールはNPO法人ブリッジフォースマイル(東京都)が2011年から運営してきた。実行委員長の植村百合香さんは「応援の輪を広げることがカナエールの意義。これからもその応援を広げ続けてほしい」とあいさつした。