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古坂大魔王「台本があったらできない」 ピコ太郎が誘うシュールなアニメの魅力語る

7/2(日) 16:20配信

クランクイン!

 2016年に『PPAP』が大ヒットを飛ばし、一躍時の人となったピコ太郎。彼の活躍を隣で支えてきたのが、プロデューサーである古坂大魔王だ。自身が企画・原案を手掛けた8月スタートの新アニメ『ピコ太郎のララバイラーラバイ』の放送開始を前に、古坂にインタビューを実施。アニメ進出の背景や、この1年弱でピコ太郎が見せた飛躍への想いについて話を聞いた。

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 『ピコ太郎のララバイラーラバイ』は、谷口崇監督が描き下ろした1枚のイラストから着想を得たピコ太郎が、即興のアフレコで紡ぐ3分間のおとぎ話。「ピコ太郎のプロデュースをしようと言っていた時に、サマソニ、紅白、そして裏ではアニメ化というものがあったんです」と振り返る古坂は、シュールで緩い世界観を持つ本作の魅力を「無駄な時間を、とても無駄に過ごせると思うんです」とアピール。

 作劇のアプローチについては、「設定はシンプルに。中身は思い付きなので、言葉的に説明不足になっているんですね。その説明不足を、谷口さんの絵で補っているという感じ」と明かし、誰もが知るおとぎ話をベースに、奇妙なやり取りを展開する構成については「門戸を広げて出口を狭くという、濾過方式になってます(笑)」と苦笑交じりに話す。

 ピコ太郎が行った台本なしのアフレコは、「一人で何役も演じているので、落語を作っていく雰囲気に近かったです」とのこと。完成した本編については「台本があったら絶対にできないなと。変な話、台本があったら没になっているものが多いと思うんです」と分析し、「そういう意味では、台本を作っていないからこそできたストーリーだったりします」と明かす。


 劇中では音楽も手掛けているが、その尺はわずか15秒。「15秒のダンスミュージックって、あります?」と苦笑する古坂は、「気持ち悪い歌をまず入れて、後半で盛り上がったらすぐ終わるけど、頭に残っていてほしかった」と作曲のイメージを述懐。続けて「やっぱり関西は“処理”だと思うんですけど、東京の笑いは“余韻”だと思うんですね」と持論を展開し、「そういう意味では、個人的にも今回の歌はとても気に入っています」と視聴者に余韻を与える歌であることを匂わせる。

 ブレイク前は、古坂の単独ライブなどで細々と活動していたピコ太郎だが、今ではバラエティやCMに引っ張りだこだ。その圧倒的な飛躍を隣で見守ってきた古坂は、「未だにPPAPを間違えますね(笑)」とダメ出ししつつも、「誰と会っても緊張しない。僕はすごく緊張するんですけど」と自分にはない強みを紹介。明石家さんまと会った時も全く緊張していなかったそうで、古坂は強心臓の源について、「ガチでシンガーソングライターなんですね。別にウケなくていいと思っているんです」と分析する。

 そんなピコ太郎が全役のアフレコを務めた本作では、現実世界と交錯するセリフが笑いを誘う。8月の放送を控えて「大人と共に子供に見てもらいたいアニメですね。つまり、『ぜひとも子供に見てもらいたい。(大人の説明付き)』っていう。子供だけで見ると、困惑すると思うので(笑)」と自身の胸中を明かす古坂は、「すごく満足がいってます。早速パート2を作る方向に、大人が動いてくれればいいなと思います」と続編の製作にも前向きだ。果たして、ピコ太郎が紡ぐ異質で奇妙な3分間のおとぎ話は、視聴者にどう受け止められるのだろうか?放送に向けて、期待が高まる。(取材・文:岸豊)
 
 『ピコ太郎のララバイラーラバイ』は今夏、国内にてTV放送。dTV他にて配信も開始予定。

最終更新:7/2(日) 16:20
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