ここから本文です

マキタスポーツ、監督業に強い関心「圧倒的な存在を撮ってみたい」

7/2(日) 6:50配信

クランクイン!

 お笑い芸人であり、ミュージシャンという一面も持つマキタスポーツ。近年では、俳優として数々の作品に出演し、存在感を示しているが、そんなマキタが出演している映画『忍びの国』が公開中だ。本作で織田軍の武将・長野左京亮を演じているマキタが、俳優という仕事への考え方や、興味を持っているという監督業について語った。

【関連】「マキタスポーツ」インタビューフォトギャラリー


 人気作家・和田竜が、織田軍と伊賀の忍者たちの戦い「天正伊賀の乱」をモチーフに描いた同名小説を、『殿、利息でござる!』の中村義洋監督で映画化された本作。マキタは織田軍の家臣・長野左京亮という武将を演じているが「伊賀の忍者たちはもちろん、(伊勢谷友介演じる)大膳のような超人的な人たちのなか、左京亮は振り切った人格でもなく、腹のなかにずるさも持っている。ある意味で人間くさい役柄だったので、現代にも通じる人物だなと思ったんです」と役へのアプローチ方法を語る。

 マキタの言葉どおり、とかくヒーロー然としている戦国武将が描かれることが多いなか、コンプレックスを抱えているような人柄には感情移入しやすい。劇中も見せ場はあるものの、その行動は現実的だ。「甲冑や脇差などをすると、スイッチを押される部分が多く、見栄を切りたくなるのですが、強調しすぎないように意識しました。僕は剣道をやっていたのですが、剣道はリアルな世界で、派手なパフォーマンス的なことをすると怒られたんです。その癖か、あまりお芝居を大きくせず、リアリティを意識したんです」。

 キャラクターを捉えるしっかりとした目、そして安定感のある演技。出演作も多く、着実に俳優としてのキャリアを積んでいる印象を受けるが「自分では『俳優業はこうだ』という答えを決めていないんです」と、俳優という仕事に対して、特別構えて臨んでいるわけではないと明かす。

 それでも「僕はライブとかもやり続けていますが、俳優の仕事をする前は『自分のまんまでやるんだ』なんて意識があったのですが、俳優の仕事をし始めてから『嘘つけ! ライブで人前に出るときだって、演じているじゃねーかよ』と気づいたんです。そこからは、ライブでお客さんの前に出るときとかも『状況に合わせて、きっちりマキタスポーツという人間を演じてやろう』と思うようになり、より振り切ったマキタスポーツを演じることができているような気がします」と俳優業をやったことによる変化を語る。


 さらにマキタはミュージックビデオなどの監督を務めることもあるが「映画監督にはとても興味があります。現場監督もそうですが、僕は編集に興味があるんです」と語ると「すべての監督が等しく感じていることだと思いますが、天然の存在感を持っている人に惹かれますよね。すごく緻密に計算されたお芝居をされる人も大切ですが、圧倒的な存在を撮ってみたいという欲望はあります」と明かす。

 「撮ってみたいジャンルは?」という問いに「コメディ」と答えたマキタ。お笑い芸人から映画監督という存在では、北野武監督が思い浮かぶが「たけしさんはたけしさん。ちょっと特殊な方で比類するものがない存在です」と述べていた。

 劇中に登場する伊賀忍者は「欲にまみれた虎狼の族」と表現されているが、マキタにとって現在もっとも強い“欲”を聞くと「子どもを思い通りにしたいという欲ですかね」と回答。「いま長女は高校1年生でまさに思春期。もちろん恋もすると思うのですが、僕の知らないところで付き合って欲しくないとか、そういう思いが強いんです。もちろん、僕も子どものころ、そういう親の管理に抵抗してきたのですが、実際親になってみると、管理したくなる。親のエゴなんですけれどね」とユニークな“欲”を披露してくれた。(取材・文・写真:磯部正和)

 映画『忍びの国』は全国公開中。

最終更新:7/2(日) 11:30
クランクイン!