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押し寄せる水と土砂 県内豪雨、住民ら対応に追われる

7/2(日) 0:33配信

北日本新聞

 県内で断続的に強い雨が降った1日、観測史上最大の雨量を計測した氷見市では床下浸水や道路の冠水、通行止めなど全域で被害が相次いだ。住民や消防団員らは、雨に打たれながら土のうを積むなど対応に追われた。高岡市では住宅そばののり面が崩落。山間部にある福岡町の集落には避難勧告が出され、集まった住民たちが不安げな表情で天候の回復を待った。

 氷見市万尾(もお)では用水があふれ、建築資材などを置く倉庫が浸水した。雨が降る中、かっぱを着た付近住民らが水に漬かりながら土のうを積み、排水ポンプを使ったものの、水が流れ込む勢いは止まらなかった。

 所有者の男性(85)によると、午前8時に倉庫内で作業していたところ、徐々に水が入り始め、1時間ほどで膝の高さにまで達したという。男性は「こんな被害に遭ったのは初めてだ」と疲れた表情を見せた。

 近くの同市十二町では会社員、吉川裕二さん(55)方で住宅の床下まで水が迫った。吉川さんはあっという間のことで土のうを置くこともできなかったと言い「水が引くのを待つしかない」と声を落とした。

 9棟が床下浸水した同市大浦では、通行止めになった県道が湖のような状態に。地元では以前から同様の被害を繰り返し、数年前には用水に排水ポンプが設置されていた。近くで接骨院を営む竹秀樹さん(52)は「今回は一気に降ってポンプでも対応できなかったようだ」と話した。

 氷見市と隣接する高岡市太田では夕方、幅数メートルにわたって道路ののり面が崩れ、大量の土砂が住宅の裏庭に押し寄せた。けが人はなく、大型の土のうを積んで対応した。

 高岡市は午後0時55分、約25世帯が住む福岡町沢川(そうごう)地区に土砂災害の恐れがあるとして避難勧告を発令。付近住民25人が地元の温泉宿泊施設・ロッジ山ぼうしに避難し、同7時に解除された。

 田畑公生(きみお)自治会長(70)は「昨夜はバケツをひっくり返したような雨だった」と振り返り、「避難勧告が出たのは初めての出来事。みんな戸惑いながらもスムーズに移動できたのは良かった」とほっとした表情を見せた。

北日本新聞社

最終更新:7/2(日) 8:49
北日本新聞