ここから本文です

「幻の狂言」味わい深く初演 県立音楽堂、野村万作さんが「宮廻り」

7/2(日) 2:13配信

北國新聞社

 日本芸能道中シリーズ「名所名物ところどころ」(石川県音楽文化振興事業団主催、一般財団法人県芸術文化協会、本社共催)は1日、金沢市の県立音楽堂で開かれた。文化功労者で人間国宝の和泉流狂言師、野村万作さんと一門が加賀藩ゆかりの狂言「宮廻(みやめぐ)り」を初演し、伊勢参りの情景を味わい深く描いた。

 「宮廻り」は、能楽振興に力を注いだ加賀藩前田家10代前田重教(しげみち)の時代に作られながら一度も上演された記録がなかった。加賀藩町役者の家系に連なる万作さんが、野村家に伝わる台本を演出、「幻の狂言」を現代によみがえらせた。

 伊勢の御師(おし)(神職)を務めた万作さんは円熟の所作と舞で見せ場を作り、めでたく舞台を彩った。

 清元「青樓(さとの)春道中双六(はるどうちゅうすごろく)」では地元の名手、清元梅光さんらが浄瑠璃を粋に聴かせ、山村流の重鎮山村若佐紀さんが地唄舞「道中双六」を優美に舞った。

北國新聞社

最終更新:7/2(日) 2:13
北國新聞社